本ページはプロモーションが含まれています

介護 入浴介助

【入浴介助】機械浴とは?手順・目的・種類・観察項目をわかりやすく解説

入浴介助 機械浴 手順
なや美

機械浴って、介助者の体の負担は減るかもしれないけど、扱いが難しそうです。

機械の操作って苦手だから、うまく扱えるかどうか不安です。

分かります、確かに私もはじめ、機械浴を見たときには、「利用者さんにケガをさせたらどうしよう」って思ってました。

でも大丈夫ですよ。

機械浴には、明確な使用方法があり、正しく使えば、とても便利なものなのです。

慣れていないあなたも、これからお話しすることを聞いていただければ、機械浴の正しい扱い方を理解することができるでしょう。

そうすることで、利用者さんにも快適な入浴介助を提供できますよ。

それでは、機械浴の事についてお話ししていきますね。

入浴介助の参考記事

機械浴の目的は?

そもそも機械浴とは、どういう目的で使われるようになったのでしょうか?

その目的は以下の通りです。

  • 通常の浴槽につかるのが難しい利用者さんでも入浴できるようにする
  • 介助者の負担軽減

それぞれについてお話ししていきますね。

機械浴の目的1:通常の浴槽につかるのが難しい利用者さんでも入浴できるようにするため

最大の目的は、全ての利用者さんに入浴できるようにするためなのです。

なぜなら、通常の浴槽では入浴が難しい方がいるからです。

足が上がらない方や寝たきりの方に、通常の浴槽に入浴していただくのは難しいですよね。

入浴できなくはないかもしれませんが、利用者が危険にさらされる恐れがあります。

それを避けるためにも機械浴が使われます。

機械浴の目的2:介助者の負担軽減

介助者の負担軽減も目的の一つです。

なぜなら、介助者の入浴介助って負担が大きいからです。

もし利用者さん全ての方が、ほぼ自力で入浴できるならば負担なんてありません。

しかし、中腰姿勢で介助したり、利用者さんを移乗する必要があったりします。

そんな負担を軽減するためにも機械浴は使われます。

機械浴の種類は?

機械浴には主に以下の二種類のものがあります。

  • ストレッチャー浴
  • チェアー浴

それぞれについて説明しますね。

機械浴の種類1:ストレッチャー浴

ストレッチャー浴とは、寝たまま入浴できる機械浴です。

ストレッチャーの上に、利用者さんに寝てもらって使用します。

寝たまま入浴できるため、どんな方でも利用できます。

しかし、利用者さんは身動きを取りにくく、入浴によって感じる爽快感があまりないというデメリットもあります

機械浴の種類2:チェアー浴

チェアー浴とは車椅子のような椅子に座って入浴できる機械浴です。

車椅子同様、ある程度利用者さんも自由に動くことができます。

ただし、座位で入浴するため利用者さんがむやみに動けば、体が傾いてしまうこともあります。

機械浴の手順!洗う順番は?

ここで、機械浴で洗う手順に関してお話ししますね。

機械浴の手順

  • 浴槽のお湯を温めておきます
  • 利用者さんにストレッチャーもしくはチェアー浴の椅子に座ってもらいます
    • この時には服を脱いでもらっておきましょう
  • 浴室内で髪及び体を洗います
  • 体や髪についている泡をシャワーで流します
  • ストレッチャーもしくはチェアー浴の椅子を浴槽に差し込みます
  • ストレッチャー浴の場合は、ストレッチャーの高さを上げます
  • 入浴していただきます

この際に、観察すると同時に顔を洗ってあげたり、髪を乾かしてあげるとよいでしょう

機械浴での観察項目は?

機械浴で観察する項目は以下の通りです。

  • 利用者さんは心地悪そうにしていないか
  • お湯の温度は適切か
  • 利用者さんが機械に挟み込みそうになっていないか

それぞれについて説明しますね。

観察項目1:利用者さんは心地悪そうにしていないか

利用者さんが心地悪そうでないかは、入浴中常に見ておきましょう。

なぜなら、入浴というのは意外と体力を使うからです。

心地よさそうにしていればよいですが、急に気持ち悪くなることもあります。

そんな時に、機械浴の場合は気分が悪いからと言って、すぐに外に出ることはできません。

ですので、常に利用者さんの表情等確認しておく必要があります。

少しでも心地悪そうにしていたら、すぐに退浴することも重要です。

観察項目2:お湯の温度は適切か

機械浴は温度を設定できます。

利用者さんの希望がなければ、38度~41度の間で設定しておきましょう。

機械浴はお湯の温度を途中で変えられません。

熱かったりぬるかったりしたら利用者さんは不快に感じます。

そのため、あらかじめ適切な温度か確認しましょう。

観察項目3:利用者さんが機械に挟み込みそうになっていないか

入浴の際には利用者さんが機械に挟み込まないか確認しましょう。

機械浴の浴槽は、ストレッチャーや椅子に合わせた幅しかありません。

利用者さんの手足が外に出たまま入浴してもらおうとすると機械に挟み込んで大けがをしかねません。

よって、利用者さんの体が機械に挟み込まれないように、入浴の際にはしっかり見ておきましょう。

さいごに

機械浴は正しく使用すれば、利用者さんにとっても介助者にとっても、便利で快適なものです。

しかし、一歩間違えれば重大事故が起こるものでもあります。

使用の際には、機械浴の説明書にもしっかり目を通しましょう。

あなたにとっても利用者さんにとっても快適な入浴介助ができるようにしてくださいね。

-介護, 入浴介助