「耐える」と「堪える」の
2つの言葉。
この2つはどちらも
「たえる」と読むことができます。
”たえる”を使った文章には、
- 寒さにたえる
- 痛みにたえる
- 50㎏の重さにたえる
などなど...
どの文章も、普段の生活で
よく耳にしますよね!
私も毎日、
忙しい仕事に”たえて”
生活をしています(;^ω^)
「耐える」と「堪える」、
どちらも同じ読み方なのですが、
あなたはこの2つの違いを
知っていますか?
「忍耐」や「堪忍」などの
熟語のように、
同じ「たえる」でも
微妙にニュアンスが違っています。
上で紹介したような文章を
いざ書いてみると、
どちらを使えばいいのか
迷ってしまいますよね・・・
あなたもこの記事を
見てるという事は、
この2つの違いを知りたいと
思っていることでしょう!
今回は、
「耐える」と「堪える」の違いを、
分かりやすくあなたに
解説したいと思います!
それではいってみましょう(*^^)v
「耐える」と「堪える」の意味
この2つの違いを知るために、
まずはそれぞれの
正しい意味について
学びましょう!
「耐える」の意味
「耐える」を辞書で
調べてみると、
このような意味が
載ってありました。
- 苦痛や困難に屈せず
じっと我慢する。辛抱する。こらえる。 - 外部からの力に屈せず持ちこたえる。
予想通り、何かをグッと
我慢しているような意味が
載ってありましたね。
正しい意味に沿って、
例文を作るとこのように
なります。
- 悲しみに耐える
- 忙しい仕事に耐える
- 100㎏の重さに耐える
意味や例文を見て分かるように、
「耐える」は
「外部から受ける物理的なもの」から”
たえる”時に使うのが
正しい使い方です。
では「堪える」の方は、
一体何から”たえて”
いるのでしょうか?
「堪える」の意味
「堪える」も辞書で
意味を調べてみると、
このような意味が載ってありました。
- それだけの力があって十分に満足させる事ができる。
また、そうするだけの価値がある。 - 【(~に_えない)の形で】その気持ちを
抑えることが出来ない。
「耐える」と比べると、
少し変わった意味を
持ってましたね(;'∀')
こちらも、正しい意味に沿って
例文を作ってみると、
このようになります。
- 遺憾に堪えない。
- そんな話は聞くに堪えない。
- 堪え忍ぶ。
「堪える」は「耐える」と違って
少し難しい使い方が多いですね・・・
「耐える」が物理的な事に対して、
「堪える」は精神的な事から
”たえる”時に使うのが
正しい使い方、という感じです。
「堪える」の「堪」という漢字には、
本来、
- しおおせる
- 充分~できる
といった意味があります。
中々使いどころが難しそうな
意味を持ってますね(;^ω^)
そういったところから、
この漢字には
「受け止めてもちこたえる」
といった意味も、
生まれるのです。
とはいえ「堪」の漢字を
使った熟語の中で、
「たえしのぶ、もちこたえる」の
意味で使うものは、
「堪忍」くらいしか見当たりません。
また「もちこたえる」
という意味から、
「痛みにたえる」
のような文章は、
「堪える」を使うのが
正しいという事になります。
しかし一般的には、
こういう場合でも
「耐える」を使うケースが
多いんですよね・・・
「耐える」と違って
「堪える」は使いどころが
難しい言葉だったのです(;´・ω・)
まとめ
「耐える」と「堪える」の違い、
いかがでしたか?
最後にこの2つの
違いをまとめると、
こんな感じです!
- 耐える→物理的なものから
- 堪える→精神的なものから
この2つには、
明確なはっきりとした違いは
ありません。
どちらを使っても文章が
変になったりもしないので、
「好きな方を使ってもOK!」
ということです。
しいて言うなら、
一般的に使われやすい
「耐える」の方を使うのが
無難ですね( ´∀` )
この記事で悩みが
スッキリしたなら嬉しい限りです!