
介護記録、書き間違えたけど、どうやって修正しようか?
修正テープや修正液を使ったらいけないそうですが、なぜ?
私も介護記録に慣れないうちは、簡単だからと修正テープで書き直そうとしたこともありました。
実は修正テープは使ってはいけないのです。
使ってはいけない明確な理由があるし、正しい修正方法もあるのです。
あなたもこれからお話しすることを聞いていただければ、介護記録の正しい修正の仕方について理解できます。
また、介護記録を書くとき、間違いを怖がらずに書けるようになりますよ。
それでは、介護記録を書き間違えたときの事をお話ししていきますね。
介護記録の参考記事
介護記録で修正テープや修正液を使ってはいけない2つの理由
そもそもなぜ介護記録を書き直すとき、修正テープや修正液を使ってはいけないのでしょうか?
ここで一つ注意点があります。
介護記録は実地指導の際に必要となってくる公的文書となるのです。
介護記録は公的文書なので、修正する際には、修正テープや修正液を使用できません。
その理由は以下の点が挙げられます。
- 本人が修正したのか分からないから
- 改ざんが疑われるから
それぞれについて説明しますね。
使ってはいけない理由1:本人が修正したのか分からないから
修正テープや修正液を使用した場合、本当に書いている本人が修正したかどうか、わからないからです。
なぜなら、修正テープや修正液は誰でも使えるからです。
やろうと思えば誰でも簡単に記録を書き直すことが出来るのです。
そうなってしまうと、悪意を持った人が内容を修正する可能性もありますよね。
その様なことを避ける意味で、介護記録には修正液や修正テープを使ってはいけないのです。
使ってはいけない理由2:改ざんが疑われるから
修正テープや修正液を使用した場合、本人が修正したとしても、内容が改ざんされたと思われる可能性が挙げられます。
修正テープや修正液を使用すれば、修正箇所は塗りつぶされ、最初に何を書いていたかわからなくなるからです。
本当は出勤していない職員を、書類上は出勤扱いにしている可能性もあると、客観的に見れば疑われても仕方ありませんよね。
その様な改ざんの疑惑を避けるためにも、修正テープや修正液を使用してはいけません。
介護記録を修正する際には、修正箇所を二重線で消して訂正印を押しましょう。
訂正印はどんなものを選べばいい?
実際に訂正印選びに迷った場合、以下のような点に注意をして選ぶとよいでしょう。
- 大きさ
- 書体
- 形
それぞれお話ししますね。
訂正印を選ぶポイント1:大きさ
特に規定はありませんが、6㎜前後のものを選ぶとよいでしょう。
なぜなら、文字の上から押すのに、訂正印が大きすぎると、修正箇所以外のところにも印が被り、見づらくなるからです。
特に細かい文字の文書の場合、訂正印が二行にわたって押されたりすると、どこが訂正場所か分からなくなりますよね。
よって、訂正印を選ぶ際には、小さめの印鑑にするのが良いのです。
訂正印を選ぶポイント2:書体
読みやすい書体のものにしましょう。
なぜなら、訂正印は誰が訂正したかを確認するためのものだからです。
変わった書体にすると、誰が訂正したか分かりません。
よって、楷書体など、読みやすい一般的な書体にしましょう。
訂正印を選ぶポイント3:形
円形もしくは楕円形にしましょう。
正しい形の規定はありませんが、この二種類は取扱いしているところも多く、準備しやすいです。
介護記録での正しい修正の仕方は?手順を解説
介護記録を訂正する場合には、以下の手順で訂正しましょう。
修正の仕方手順
- 訂正箇所に二重取り消し線を引く
- 2訂正箇所もしくはその近くに訂正印を押す
- 3訂正箇所の横に本来書こうとしたことを書く
それぞれについて説明しますね。
手順1:訂正箇所に二重取り消し線を引く
まず訂正箇所に二重取り消し線を引きます。
一重線をひいたり、線を引きすぎたり、文字を塗りつぶしてはいけません。
一重線だと、訂正なのか、ただの線なのかが分かりません。
また、線を引きすぎたり文字を塗りつぶすと、何を書いていたか分かりません。
手順2:訂正箇所もしくはその近くに訂正印を押す
可能なら訂正箇所に、難しい場合は、出来るだけ近くに訂正印を押しましょう。
あまり離れていると、どこの訂正印なのかが分かりません。
手順3:訂正箇所の横に本来書こうとしたことを書く
出来る限り訂正箇所の横に、訂正文を書きましょう。
近くに書かなければ、どこの訂正なのか分かりません。
また、無駄にスペースが空いていると、後で書き足すためにスペースを開けていたと思われかねません。
その様なことを避けるためにも、出来るだけスペースを開けずに横に書きましょう。
さいごに
介護記録も立派な公文書です。
施設だけではなく、利用者様やその家族、公的機関が閲覧します。
出来る限り誠実に書くことが重要です。
あなたが書き間違えるのが悪いのではないのです。
書き間違えたときの対処法がまずい可能性があるのです。
ですので間違いを恐れずに、落ち着いてありのままを書くように心がけてくださいね。