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介護記録の「逐語体」「叙述体」「要約体」「説明体」の意味と違いは?例文で書き方をわかりやすく解説

介護記録 文体 意味
なや美

介護記録をつけていますが、書き方が難しいです。

逐語体、叙述体、要約体、説明体など、文体の意味や使い分けはどうすればいいでしょうか?

私も以前は、「逐語体」「叙述体」「要約体」「説明体」の各文体が何を意味し、どう使い分けるのか分かりませんでした。

でも大丈夫です!

どれも大事な記録方式ですが、言葉自体を知らなくても使い分けているということもあるのです。

あなたもこれからお話しすることを聞いていただければ、、それぞれの意味や使い分け方が理解できます。

そうすることで、状況に応じた文体を使い、より分かりやすい介護記録をつけることができるようになりますよ。

それでは書く文体についてお話ししていきますね。



認知症の利用者様やご家族にずっと付き合えなくても、スマホから確認できて、これなら安心ですね。


介護記録における「逐語体」の意味と書き方の例文

介護記録における逐語体とは、会話などの一言一言をそのまま書く文体です。

利用者様の願望や希望をそのまま書くときに使用します。

また、精神疾患や認知症の方との会話についての記録を取る際にもよく使われます。

逐語体の例文は以下の通りです。

逐語体の例文

  • 「何か飲むものが欲しいんだけど」
  • 「そんなこと言ったの覚えとらん」

この様にありのままを書くことで、利用者様の訴えを誰が見ても理解できるようになります。

介護記録における「叙述体」の意味と書き方の例文

叙述体とは客観的な事実や、何が起こったかを順を追って書く方法です。

記録する際に順を追って書くことができる為、よく利用されます。

叙述体の例文は以下の通りです。

叙述体の例文

  • 8時に朝食を取りに居室から食堂へ出て来られた。
    • 食事を済ませた後、10分ほど新聞を読んでいた。
  • 10時、本人よりちょっと熱っぽいとの訴えがあり、体温測定を行った。
    • 37.5度の発熱があったため、「ベッドで横になりますか?」とお伝えした。
    • 「そうします。」との回答があり、ベッドにて休んでいただいた。

介護記録における「要約体」の意味と書き方の例文

要約体とは、物事の要点を整理してまとめるときに使う文体です。

連続した出来事や長時間の記録を、適度にまとめて短くすることにより読みやすくなります。

文体の性質上、報告書などによく使われます。

要約体の例文は以下の通りです。

要約体の例文

  • 〇月〇日よりレクリエーションに参加する。
  • 〇月下旬には訪問介護の回数を一回にする。

介護記録における「説明体」の意味と書き方の例文

介護記録における説明体とは、利用者様の行ったことに介護職の意見を取り入れる文体です。

行ったこと単体では何をしようとしているのか分からないとき、発見した介護士が意図を把握して書き残すと、他のスタッフも理解しやすくなります。

ただし、書き手の主観的情報であることをはっきりしておくことが必要になります。

説明体の例文は以下の通りです。

説明体の例文

〇時〇分、〇〇様よりナースコールがあり、居室へ赴く。

要件を伺うと、枕元に置いていたティッシュペーパーがないとの訴え有り。

昼には少し残っていたとのこと。

「新しいものを出しましょうか」と申し出たところ、「おねがいします」と言われる。

食後に使い切ったために無くなったと考えられる。

「逐語体」「叙述体」「要約体」「説明体」の違いは?

「逐語体」「叙述体」「要約体」「説明体」それぞれの違いはどのようなものでしょうか。

簡潔に分かりやすく言うと以下の通りです。

介護記録における文体の違い

  • 逐語体は、会話などをそのまま記載する。
  • 叙述体は、出来事を時系列に記載する。
  • 要約体は、物事を簡単にまとめて記載する。
  • 説明体は、起こったことに説明を加える。

それぞれ明確な区別がされます。

似ているようなこともありますが、適宜使い分ける必要があります。

さいごに

「逐語体」「叙述体」「要約体」「説明体」や、文体などと聞くと最初は難しく聞こえますよね。

ですが、あなたが何気なく使っている文章なのです。

ただ使い分けが正しく出来ると、より分かりやすい記録が残せるようになります。

しっかり理解して、正しい文体を使用してくださいね。

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