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【介護】ポジショニングの基本とは?体位別の例と目的をわかりやすく解説

2022-02-24

介護 ポジショニングの基本 体位

 

「介護にてポジショニングってよく聞くけど、どういうことを意味するのだろう。」

そう考え、ポジショニングについて基本から知りたいと思いませんか?

 

分かります。

私もポジショニングを学び始めの際には、それぞれの体位が何をするときに適しているなどは、さっぱり分かりませんでした。

 

でも大丈夫です。

ポジショニングは介護の基本であり、全ての介助に役立ちます。

それぞれの体位の用途を見ていくことで理解しやすくなりますよ。

 

これからお話しすることを実行していただければ、あなたもポジショニングについて、簡単に理解することができるでしょう。

その上であなたの介護技術も向上し、より良い介助ができるようになります。

 

それではポジショニングの基本や、体位別の目的などをお話ししていきますね。

 

 

ポジショニングの基本とは?

 

ポジショニングの基本は、以下の点が挙げられます。

  • 安定して体位を保持する
  • 筋緊張を緩和する
  • 体圧を分散する
  • 動き出しの起点をつくる

それぞれ説明しますね。

 

ポジショニングの基本1:安定して体位を保持する

 

ポジショニングには、安定して体位を保持することが求められます。

誰もがどんな体勢でいても、重力がかかりますよね。

介助を要する人となると、正しい姿勢をしていないと、体位の保持はできません。

中途半端に身体を反っていたりすると、重力の影響を受けて、姿勢が崩れてしまいます。

そのため、安定して正しい体位を保持することが、ポジショニングの基本になります。

 

ポジショニングの基本2:筋緊張を緩和する

 

筋肉のこわばりを緩めて、リラックスすることもあげられます。

人間の体は、変な方向にひねっていたり、曲がっていると筋肉が緊張します。

その状態を放置すると、筋肉の拘縮につながるのです。

 

あなたも、介助を要する方が身体を丸めて拘縮しているところなどを、見たことはありませんか?

それは、誤ったポジショニングがもたらしたと言っても過言ではありません。

 

そのため、筋緊張を緩和することは、ポジショニングの基本の一つになります。

 

ポジショニングの基本3:体圧を分散する

 

体圧を分散することも基本的な点です。

なぜなら、体圧が1点に集まってしまうと、床ずれが出来やすくなるからです。

 

例えば、ポジショニングを考慮せずに、ただ横になっている場合だと、仙骨やかかと等に床ずれが出来やすくなります。

そうなってしまうと、ひどい場合、身体に穴が開き、感染症の原因にもなってしまいます。

 

よって、体圧を分散する事もポジショニングの基本となります。

 

ポジショニングの基本4:動き出しの起点をつくる

 

動き出しの起点を作ることもあげられます。

その時々に合ったポジショニングをしておく事で、次の行動に移行しやすくなります。

 

例えば寝ている状態から立ち上がる等には、それに適したポジショニングをしておく必要がありますよね。

 

動き出しの起点を作ることも、ポジショニングの基本となっているのです。

 

 

ポジショニングの体位別の例とそれぞれの目的は?

 

ポジショニングと一言で言っても、主に次のような体位があります。

  • 仰臥位
  • 側臥位
  • 腹臥位

それぞれの例と目的についてお話ししますね。

 

ポジショニングの体位1:仰臥位

 

仰臥位とは、仰向けのことを意味します。

背中を下にして、上向きに寝ている状態を指します。

 

この体位は循環を促す目的に使われます。

接地面積が大きく、身体全体で体圧を分散しやすくなります。

 

ただし、ずっと仰臥位にしておいても、床ずれの好発部位もありますので、適宜体位変換をする必要があります。

 

ポジショニングの体位2:側臥位

 

側臥位とは、横向きに寝ている状態のことを意味します。

右向きになっている場合は「右側臥位」、左向きになっている場合は「左側臥位」です。

 

この体位の時には、更衣やリネン交換・排泄介助を目的とします。

 

また、寝ている状態から、座ったり立ったりする際には、側臥位にしておくことが適します。

 

ポジショニングの体位3:腹臥位

 

腹臥位とは、腹ばいに寝ていることを意味します。

この状態は呼吸がしにくく、通常はまず使われません。

 

ただし、一部の病気などの際には使われることがあります。

 

 

まとめ

 

ポジショニングとは、基本的には仰臥位と右・左側臥位を意味します。

一つだけで完璧となる体位はありません。

適宜、別の体位に変換する必要があるのです。

 

ポジショニングを意識し、要介助者に適宜体位変換をしてあげてくださいね。

 

全く体を動かさなくなってしまうと、拘縮が強くなってきます。

また、床ずれや病気にもつながります。

 

そうなってしまうと、あなたにとっても要介助者にとっても良いことはないでしょう。

正しいポジショニングを意識することで、更なる適切な介助の姿が見えてくるでしょう。

 

あなたにとっても要介助者にとっても、適した介助を行っていってくださいね。

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