
介護実習生をはじめて受け持ちます。
どう接すればよいか心配です。
的確なアドバイスをしたいけれど、うざいと思われるかも。
どうすればいいでしょうか?
分かります、私も初めて実習生の指導を担当したときは、対応に困りました。
優しくしすぎるのもダメだし、厳しくしすぎると傷つけるし、どうしようかと迷っていました。
でも大丈夫です!
正しい対応方法を知ってから、介護実習生と上手くコミュニケーションが取れるようになりました。
あなたもこれからお話しすることを聞いていただければ、実習生に対して的確な指導をすることができます。
またあなたも、実習生へ教えることを通して、介護における重要なポイントを再確認することができ、スキルが上がりますよ。
それでは介護実習生への接し方についてお話ししていきますね。
認知症の利用者様やご家族にずっと付き合えなくても、スマホから確認できて、これなら安心ですね。
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介護実習生にはなにをやってもらえばいい?見学だけさせとく?
まず介護実習生に、何をやってもらえばよいでしょうか。
私ならば以下のことを推奨します。
- 利用者様とコミュニケーションを取ってもらう
- 一緒に簡単な介助を行う
それぞれについて説明しますね。
実習生にやってもらうこと1:利用者様とコミュニケーションを取ってもらう
まずは利用者様とコミュニケーションを取ってもらいましょう。
実習生だから利用者様の近くには配置しない、というのはお勧めしません。
積極的に自己紹介をしてもらったり、趣味などを話してもらうのです。
なぜなら、何も知らない人が身の回りにいると感じると、利用者様も不穏になることがあるからです。
また、実習生も固まってしまって、何も行動できないし、頭に入らない可能性があるからです。
そこで、積極的に利用者様とお話ししてもらって、お互いを知ってもらうことが重要です。
コミュニケーションをとってもらうことで、利用者様にとっても実習生にとっても良い効果が表れます。
実習生にやってもらうこと2:一緒に簡単な介助を行う
利用者様と少し仲良くなってからにはなりますが、一緒に簡単な介助をしてもらうとよいでしょう。
実習生に対して寛容な利用者様の、オムツ交換を一緒にしたり、移乗介助の際に利用者様の後方を支えてもらうとよいでしょう。
実習生は実際に介助をするのは慣れてなく、介助に恐怖感を抱いている可能性があるからです。
- オムツ介助の際に利用者様が暴れたらどうしよう
- 移乗介助を勉強はしたけど実際にはどうすればよいのか分からない
など、実践に不安を持っていることもあります。
学校等では利用者様の介助は出来ず、もし出来ても健常者同士の介助の練習だけです。
なので、簡単な介助の手伝いをしてもらうと、実習生にとって貴重な体験をしてもらうことができます。
また、指導をするあなたも、教える際にどう教えることが重要かを再確認できますよ。
介護実習生へのアドバイスを的確に伝える方法は?コメントを例文で解説!
実習生へアドバイスする際、どういった声かけをすればよいでしょうか。
私が選ぶポイントは以下の通りです。
- 間違えている所は、改善点を提示しながら良かった点を評価する
- 専門用語は使わない
それぞれについて説明しますね。
アドバイスの仕方1:間違えている所は、改善点を提示しながら良かった点を評価する
簡単な介助において、間違えた事を行っていた場合は、改善点を示すだけでなく、良かった点についても教えてあげましょう。
実習生が間違えたところを訂正するだけなら誰にでもできます。
しかし良い着目点に気づけるのは、近くにいる指導者だけだからです。
例えば移乗介助の際に、後ろから支えてもらおうとして、実習生が利用者様の脇を持ったりすることもあるでしょう。
本来なら腰か臀部(でんぶ)を持ってもらいます。
でも、脇を持つこと自体はしっかり支えられるというメリットもあるのです。
ただ、利用者様への負担がある為、介助の際にはあまり使いません。
でも、利用者様を確実に支えるという点では悪くないのです。
このように、改善点を提示しながら良かった点を評価することは重要です。
アドバイスの例文
利用者様の移乗の際には出来るだけ腰部か臀部を持つとよいです。
でも、安全面を考えて脇を持つことも、考え方は間違ってはいません。
アドバイスの仕方2:専門用語は使わない
専門用語を使うのはやめましょう。
なぜなら、実習生も勉強をしているとはいえ、専門用語を全ては把握していないからです。
褥瘡(じょくそう)やファーラー位など、介護の専門用語は他ではあまり耳にしません。
よって、出来るだけ分かりやすい言葉を使い、専門用語は使わない様にしましょう。
アドバイスの例文
利用者様の床ずれ予防のためにも、食後はベッドの角度を現在の60度から30度程度まで下げてあげてください。
介護実習生とのコミュニケーションの取り方のコツは?
私の考える、実習生とコミュニケーションをとる際のコツは以下の点です。
- 実習生の意見を聞く時間をとる
- 率直な感想を聞く
それぞれについて説明しますね。
コツ1:実習生の意見を聞く時間をとる
実習生の意見を聞く時間をしっかり持ちましょう。
なぜなら、実習生から意見があっても、あなたが説明し続けていると、何も言えないからです。
ある程度説明したら、次の説明までに時間を開けてみたり、質問がないか聞いてみましょう。
意外と意見があったり、質問があるかもしれません。
意見を聞く時間を取ることは重要です。
実習生の意見を聞いたら、 あなたも実習生に対して話しやすくなりますよ。
コツ2:率直な感想を聞く
実習一日が終わったら、率直な意見を聞いてみましょう。
その際、実習の内容に沿う必要は有りません。
実習生は実習に対して緊張しているので、自分の感想を言えないことが多いからです。
そこで、あえて「今日一日たいへんでしたか?」等聞いてみると、心が少し楽になります。
素直な感想を聞いてみてください。
実習生と打ち解けやすくなりますよ。
「介護実習生へのアドバイスについて」のさいごに
実習生は常に緊張しています。
学校で学んでいることを全て発揮できないことも多々あります。
その事をくみ取って、緊張をほぐしてあげましょう。
あなたも最初は同じような体験をしたはずです。
実習生に接する方法は利用者様と一緒です。
優しく、丁寧に接してあげてくださいね。