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介護

介護事故で落ち込む前にあなたがやるべきこととは?

介護事故の対処法

「やってしまったー」

介護の仕事をしていると、

  • 利用者さんを転倒させてしまった
  • 食事介助中に利用者さんが誤嚥してしまった

など、こんな経験、ひとつやふたつはありますよね?

 

あなたが落ち込むのも無理はありません。

 

でも、介護事故って、どんなに気を付けていても起こりうる事象なのです。

重要なのは「介護事故が起こってしまった時にあなたがどうするか?」なのです。

 

そこで今回は、そんな介護事故のとらえ方についてお話しますね。

 

介護事故を起こしてしまった時の対処法は?

 

介護事故を起こしてしまったら、次の順序で対応しましょう。

  1. 利用者への対応
  2. 利用者家族への対応
  3. 職員、及び関係各所への対応

 

それぞれについて解説していきますね。

 

1.利用者への対応

 

当然ながら、まずは事故を起こした際の被害者である利用者さんへの対応が必須です。

なぜなら、利用者さんにとっては思いもよらぬ急な事故だからです。

 

まずは利用者さんの

  • 身体や精神状態に異変はないか?
  • 所有物等を破壊していないか?

を入念に確認しましょう。

 

例えば転倒した際は、

  • 頭部やその他の箇所に怪我をしていないか?
  • 突然の事に動揺していないか?
  • 身に着けているものなどの破損がないか?

を調べるとよいでしょう。

 

利用者さんへの対応ができたら、次の対応に移りましょう。

 

2.利用者家族への対応

 

利用者さんへの対応ができたら、利用者さんの家族への報告と謝罪をしておきましょう。

利用者さんになにかあったら、家族も当然ながら心配します。

 

迅速に事故の報告、謝罪を行うことによって、家族のあなたや会社への怒りや不信感を、少しでもふっしょくできます。

その為、出来る限り迅速に対応する必要があります。

 

3.職員、及び関係各所への対応

 

家族への対応まで終わったら、他の職員や事業所など関係各所への対応に移りましょう。

あくまで介護というものは、利用者さんが主体なのですから、他職員などへの対応はあとで構いません。

その対応が終わってからでも、他職員への対応は遅くありません。

 

事故報告書や、必要に応じて関係各所への対応が必要になってきます。

利用者さんやその家族への対応完了後、落ち着いて対応しましょう。

 

介護事故を起こしてしまった!精神的な乗り越え方は?

 

介護事故を起こしてしまうと、様々な対応に追われ、原因が自分にあると自分を責めやすくなります。

そんな時は、どのように乗り越えていけばよいでしょう。

 

私が提唱する方法は、今回の事故を次に活かすことです。

 

冒頭でも述べましたが、介護事故を全くなくすことはまずまず不可能です。

介護する側もされる側も人間なのです。

 

仮に、自分自身が完璧な対応をしていたって、利用者さん次第で事故は起こります。

 

また利用者さんも、何も変な行動をしていなくとも、ただタイミングが悪くて事故が起こることもあるのが事実です。

 

全く反省しないのは論外ですが、そのまま引きずったって残念ながら意味はありません。

自分の対応ミスのために事故を起こしてしまったと思うのではなく、今回の事故を反省し、次の事故防止策を立てる必要があります。

 

反省や改善の仕方は?

 

そこで必要なのが、常日頃に記入することのあるヒヤリハット報告書です。

ヒヤリハットとは、事故にまでは至らないものの、危うく事故に繋がりかねない、軽微なミスの報告書です。

 

「いつ・どこで・誰が・どうして・どのように・どうなった」を詳しく記入するとともに、どうやったら事故を未然に防げたかを自分なりに考えて記入しましょう。

 

その事故報告書を職員全員で共有し、理解する事で同じような事故をする確率は減ります。

 

よって、ヒヤリハット報告書をこまめに提出することで、事故に対する反省をするとともに、業務内容に対する改善にもつながります。

 

まとめ

 

介護事故が起こってしまったら、誰でも落ち込むものです。

でも、みんないつかはやってしまうものなのです。

 

利用者さんのための行っていることが、たまたまその時に少し違ってたから起こってしまったことなのです。

必要以上に落ち込む必要はありません。

あなたが悪いのではないのです。

 

落ち込むよりも、

  • 利用者さんにこれまで以上に気を使って介助する
  • 次は同じ過ちはしない

という気持ちが大事なのです。

 

「失敗は成功のもと」といいます。

事故は、言い換えれば未来の事故防止のためのアドバイスなのです。

 

気を取り直して、頑張りましょう。

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