「エンジンがかかるって言うけど、なぜエンジンなの?」
「エンジンがかかる」とは
- やる気になる
- ものごとが上手く進みだしている
というような意味を持つ慣用句です。
「ようやくエンジンがかかって勉強を始めた」なんて言いますよね。
エンジンという言葉が使われているあたり、日本語としては比較的新しい言葉です。
ですが、実は英語ではそういった言い回しはしません。
今回は、「エンジンがかかる」の使い方や言い換えを例文を交えながら説明していきます。
【小学生向け】「エンジンがかかる」の意味や使い方は?間違い例と正しい例は?
「エンジンがかかる」の意味は、
- 「ものごとを始めるためのやる気が出てきた」
- 「ものごとが順調に進んでいること」
です。
実際に車のエンジンをかけているわけではなく、やる気が出てきたことを車のエンジンに例えた言い方です。
もっとわかりやすく例えますね。
あなたが宿題をやっているとき、調子が良くて「そのまま最後までやってしまおう!」とやる気になったりした経験はありませんか?
そういった気持ちが切り替わった時や調子が出てきたときに使う慣用句が、「エンジンがかかる」なんですね。
「エンジンがかかる」は人に対して使う言葉なので、人以外の物にはあまり使われません。
正しい例文
- 彼は机に座ると、エンジンがかかったのか、すごい勢いで宿題に取り掛かった。
間違った例文
- アイドルの人気にエンジンがかかった
「エンジンがかかる」は「ものごとを始めるためのやる気が出てきた」時に使います。
「エンジンがかかる」の類語、対義語は?英語では何ていう?
「エンジンがかかる」の類語には
- 「追い風」
- 「好調」
- 「波に乗る」
などがあります。
どちらも調子が出ているときやものごとが順調に進んでいるときに使う言葉ですね。
対義語には
- 「なげやりになる」
- 「めげる」
があります。
やる気がなくなるという意味ですね。
「エンジンがかかる」を英語で直訳すると、
- 「The engine starts」
です。
ですが、これは単純に英語に変えた場合の訳です。
というのも、「エンジンがかかる」を「やる気が出ている」と言う意味で使うのは、日本だけだからです。
そのため、「やる気が出る」という意味を英語にするべきでしょう。
「やる気が出る」を英語にすると
- 「Get motivated」
となります。
「motivated」とは「motivation」の形容詞で、「意欲」という意味があります。
やる気があることを、「モチベーションがある」と言ったりしますよね。
また、「エンジンがかかる」と似たような慣用句に
- 「拍車がかかる」
があります。
この意味は「ものごとの進み方がさらに早くなる」という意味のため少し違います。
また、「エンジンがかかる」というのは、いい意味で使われることが多いですが、「拍車がかかる」は、いい意味でも悪い意味でも使われるということも違う点ですね。
間違って使わないようにしましょう。
「エンジンがかかる」と「波に乗る」の違いは?
「波に乗る」は「エンジンがかかる」の類義語ですので、同じような意味があります。
主な意味としては
- 調子に乗る。勢いに乗る
- 時代の流れに乗る
- サーファーが波に巧みに乗ること。
です。
「勢いに乗る」というのは「エンジンがかかる」に近い意味を持っていますね。
ですが「波に乗る」は「時代の流れに乗る」という別の意味を持っています。
たとえば、流行しているものを作っていて、お金が儲かっているなんていう時に
- 彼はヒット作に恵まれて、波に乗っているね。
という風に使います。
この場合に、「エンジンがかかる」と言っても、意味が通じませんから気をつけましょう。
さいごに
「エンジンがかかる」は車のエンジンをかけるようにやる気を出したり、順調にものごとが進んでいるときに使う慣用句です。
宿題や勉強に対して、やる気を出すというのはなかなか難しいものです。
でも上手く勉強が進むと自然と楽しくなってくる事もありますよね。
分からないことを丁寧に教えてあげることで、お子さんに「エンジンをかけてあげられる」かもしれませんね。