寝たきり高齢者のシーツ交換って大変ですよね。
ましてや一人で交換するとなると、どこから手を付けたらよいか迷いませんか?
分かります。
私もシーツ交換に慣れるまでは散々苦労しました。
頭から足まで、右側から左側まで一緒にやろうとすると手間取ります。
そうすると焦りますよね。
でも大丈夫です、シーツ交換にもやり方のコツがあるのです。
これから私がお伝えする方法を行えば、あなたもシーツ交換の方法が身につきます。
それでは、寝たきり高齢者向けのシーツ交換の方法、順を追ってお話ししていきますね。
寝たきりの高齢者の方のシーツを一人で交換する方法は?
寝たままの方を一人でシーツ交換する方法は以下の通りです。
- シーツを近くにもってくる
- シーツ交換することを寝たきりの方に伝える
- 排泄の有無、ベッドのストッパーがかかっているか確認する
- 寝たきりの方を左側臥位にする
- 反対側に回る
- 汚れたシーツを寝たきりの人の下に丸め、入れ込む
- 新しいシーツを、マットレスの上に中心線が見えるまで敷く
その際、反対側に送る部分のシーツはこの時に扇子折にしておく - 手前のシーツを通常のベッドメイキングの要領で敷きこむ
- 寝たきりの方に背中のところにシーツの山があることを伝える
- 寝たきりの方を右側臥位にする
- 反対側に移動し、汚れたシーツを取り除く
- 新しいシーツを引き出し、伸ばす
- 寝たきりの方を仰臥位にする
- 新しいシーツを引き延ばし、ベッドメイキングの要領で敷きこむ
- 寝たきりの方にシーツ交換が終わったことを伝える
また、体調に変わりがないか確認する
寝たきり高齢者のシーツ交換をする上で注意するポイントとコツは?
先ほど一人でのシーツ交換の方法は述べましたが、その際に注意するポイントやコツがあります。
それは以下の通りです。
- 寝たきりの方の動きは最低限に抑える
- 寝たきりの方の体調に注意する
- シーツの中心線の位置取りに注意する
- 片方ずつ丁寧にシーツを張る
それぞれを詳しく説明しますね。
注意点1:寝たきりの方の動きは最低限に抑える
寝たきりの方を動かす事は最低限にしましょう。
そもそも、自分で動けないから寝たきりになっているのです。
無理に動かすと、怪我や事故のもとになります。
また、怪我や事故にならずとも、あまりいい気持ではいられないですよね。
よって、最低限度の動きでシーツ交換は行いましょう。
注意点2:寝たきりの方の体調の変化に注意する
寝たきりの方の体調の変化には、細心の注意を払いましょう。
なぜなら頻繁に体位変換したり、マットレスを浮かしたりする必要があります。
本人の訴えがないから体調の変化がない、そんな訳はありません。
あなたでも頻繁に体を回されたりしたら、目が回りますよね。
寝たきりの方はそれ以上に体調変化しやすいのです。
よって、シーツ交換前、交換中、交換後の体調の変化には細心の注意を払いましょう。
注意点3:シーツの中心線の位置取りに注意する
新しいシーツを敷くときに、シーツの中心線の位置取りには注意しましょう。
これを失敗すると、シーツを綺麗に張れません。
また、寝たきりの方を何度も動かさなくてはならなくなります。
シーツって縦だけでも4つに折られていますよね。
その中心の線とベッドの中心をほぼ正確に合わせれば、綺麗にシーツを張る事ができます。
よって、シーツの中心線の位置取りには注意して下さい。
注意点4:片方ずつ丁寧にシーツを張る
シーツを一人で張るときは片方ずつ丁寧に張りましょう。
これがポイントです。
実は私もシーツ交換の数をこなしてこのことに気づきました。
シーツ交換は二人でするならば、両側からできることでしょう。
でも、一人では片方ずつしないと、綺麗に張れません。
両方一気にしようとしても上手く張れません。
よって片方ずつ丁寧に張ることを心がけてください。
さいごに
シーツ交換って、寝たきり高齢者さんがいる状態だと難しいです。
ましてや一人ですることは更に難易度が増します。
でも、大事なのは落ち着いて、片方ずつすることです。
慌ててしまうとろくなことになりません。
また、寝たきり高齢者さんにもその心情は伝わります。
落ち着いて、丁寧にやってあげることで、相手も安心します。
介護ってどの介助をするにも、お互いに安心できることが重要です。
難しいからこそ、慌てずゆっくりでいいのでシーツ交換を行いましょう。
スピードも重要ですが、安心感こそ一番のサービスなのですから。