寝たきりの親がわがままを言いだして、ついイラっとすることありますよね。
他人だって対応に困るのに、ましてや自分の親だから人に任せることも無理、そういうことあると
思います。
そんな家族のわがままに限界を感じていませんか?
私もそういう経験を幾度となくしてきましたし、ご家族さんを見てきました。
でも大丈夫です!
あなたの対応の仕方次第で、自分の心持ちも、親のわがままも変わります。
これから話すことを最後まで聞いていただければ、家族に対するストレスも緩和しやすくなりますよ。
それでは、私の経験した苦悩や、そんな時の対応方法、楽になるためのアドバイスをお話ししていきますね。
寝たきりの親の介護にはこんな苦悩が…
私の経験したエピソードは、以下の二つです。
- 寝たきりなのに、トイレに行きたい
- 偏食があり、嫌いなものは食べない
それぞれ、お話しします。
寝たきりなのに、トイレに行きたい
寝たきりになった当初のことです。
その時には歩くことはもちろん立つこともできません。
でも、尿意はあるんです。
だから、「歩いてトイレに行きたい」そう言いだされました。
本人からしたら、ついこの前までは少しは歩けたのに、寝たきりとなってしまったのです。
でも、体は動かないけど、心はまだ動けると確信していたのでしょう。
「歩いてトイレに行きたいから、起こして」
そういわれる日々が続いたことがありました。
偏食があり、嫌いなものは食べない
持病があるために、甘いものが食べられないのです。
しかも、大好きな白ご飯もあまり多くは食べられません。
逆に、野菜のおかずはたくさん食べる必要がありました。
その為に、おかずを野菜中心にたくさん作ったところ、少量のご飯は完食しました。
でも、おかずには一切手を付けていません。
なぜ食べないのか問うと、
「野菜は嫌いだから食べない」
そう返事が返ってくるのです。
栄養を取らなければ、「白ご飯すらも食べられなくなるよ」と伝えても、一向に食べないのです。
結果的に栄養が足らず、病院で点滴をすることになってしまいました。
わがままな寝たきりの親に対応する方法は?
わがままな寝たきりの親に対応する方法って、意外と簡単な方法があるのです。
それは以下の通りです。
- 指示や否定するのではなくお願いする
- 相手の立場に立って妥協点を探す
- 少し相手の望みどおりにしてみる
それぞれについて説明しますね。
指示や否定するのではなくお願いする
自分で動けなくとも自尊心ってあるのです。
ましてや相手は自分の子どもってなると、ひと際それが顕著に出ます。
わがままを言われたら、まずは指示したり否定してはいけません。
あえて、お願いしてみましょう。
なぜなら、相手は自分に出来ると思っているわけです。
否定されたり、別のことをするように指示されたら、自尊心が傷つきます。
そうなってしまうと、余計に怒ってしまったり、抑うつを招きかねません。
そんな時はお願いしましょう。
快く方向転換してくれる可能性もありますよ。
相手の立場に立って妥協点を探す
自分が相手の立場だったらどう思うか考えてみましょう。
動けないからわがままを言っているのではありませんか?
相手の立場に立って、かつどうすればよいか考えてみてください。
きっとどうすればよいか、少し案が出てくることでしょう。
相手の立場に立って、物事を考えることは効果的です。
少し相手の望みどおりにしてみる
無理と思っても、望み通りに対応してみましょう。
出来ると思っているから、語気は強いでしょうが、わがままとして意見が出ているのです。
例え出来なくでも、実際にやろうとすると納得してくれたりもします。
よって、少し望み通りにしてみることの効果的です。
もう限界!になる前に精神的に楽になるには?
頑張って対応してみたけど限界、ってなる前に、自分が精神的に楽になる方法もあります。
それは以下の通りです。
- 深呼吸する
- 相手の喜んでくれている姿を思い浮かべる
それぞれを詳しくお伝えしていきます。
深呼吸する
まずは深呼吸しましょう。
人間の怒りって、事によっては長く続きません。
深呼吸して落ち着くと、意外と気分が落ち着くこともあります。
一旦深呼吸して、心をリフレッシュしてみてください。
相手の喜んでくれている姿を思い浮かべる
深呼吸だけでは精神的に楽にならない、そんな時には・・・
相手の喜んでくれているところを思い浮かべるのです。
自分の行いに対して喜んでくれたら、嬉しいですよね。
自分のおかげで親が喜んでくれたり、希望を持ってくれたりしたら、また何かしてあげたくなりませんか?
わがままと取らずにお願いされていると思って、その後の事、つまり喜んでくれている姿を思い浮かべるのは効果的です。
さいごに
いかがだったでしょう。
あなたが親の介護をしているってことは、少なくとも親を自分で見てあげたいっていう優しい気持ちがあるからでしょう。
親が嫌いならばすぐにでも介護施設に依頼しているはずです。
親もあなたの幼いときにはわがままを聞いてくれていたでしょう。
大事なものは失ってからわかります。
親とのかけがえのない時間、ストレスを感じながら過ごすも、苦労するもののやりがいを感じながら過ごすもあなた次第です。