「おざなり」と「なおざり」。
この2つは、どちらも
「いいかげんに対処する」という意味を持つ言葉です。
しかしこの2つは、似ている感じがするものの、
実は使い方が全く違ってくるのですが、
あなたは似ているからって、
この2つをごちゃ混ぜにしていませんか?
違いを知っておかないと、いざ使うときに
正しい使い方をすることができなくて、
恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません!
そんな事にならないように、
今回は「おざなり」と「なおざり」の
違いと使い分けについて解説していきます!
「おざなり」の正しい使い方
漢字で書くと「御座形」と書く「おざなり」。
正しい意味を知るためにも、
まずは漢字辞書にて「おざなり」の
正しい意味を調べてみました。
- いいかげんに物事をすませること。その場だけの間に合わせ。
「おざなり」は、まさに
私達が思ってた通りの意味を持ってましたね!
「おざなり」という言葉が、
「お座敷(宴会)の席で形ばかりを取り繕ったこと」
という由来からできているため、
このような意味があるのです。
「おざなり」は、
いい加減に物事をすました時に
使うようにしましょう!
[ad]
「なおざり」の正しい使い方
これに対して「なおざり」は、
漢字にすると「等閑」と書き、
「おざなり」とは全く違う感じの言葉になります。
こちらも漢字辞書にて
正しい意味を調べてみました。
- いいかげんにしておくさま。本気でないさま。おろそか。
- ほどほどで、あっさりしているさま。
「なおざり」の意味を調べてみると、
「おざなり」と似たような意味が載ってありました(゚д゚)!
「なおざり」も「いい加減にする~」
といった意味があるのですね~
ということは「おざなり」と
「なおざり」は同じ意味ということなのでしょうか・・・?
「おざなり」と「なおざり」の違い
そんなはずがありません!
「おざなり」と「なおざり」には、
ちゃんとした違いがしっかりとあります!
その違いとは、
「いい加減に物事を”する”か”しない”か」
というところです!
「おざなり」の意味は
「いいかげんに物事をすませる」というものでした。
つまり「おざなり」は、どんなにいい加減でも、
その物事に対して”何かをしている”
という事になるわけです。
これに対し「なおざり」の意味は、
「いいかげんにしておくさま」という意味でした。
つまり「なおざり」は、
いい加減にして、その物事に対して”何もしない”
という事になるわけです!
これが「おざなり」と「なおざり」の
決定的な違いなのです!
例えば、「おざなりな対応をする」であれば、
いい加減ながらも、何かしらの対応をするという事になり、
「対応をなおざりにする」であれば、
いい加減な状態で対応をしないという意味になる訳です。
違いを知ると、この2つの違いが
一気に分かりやすくなりましたね!(・∀・)!
まとめ
「おざなり」と「なおざり」の違いは、
お分かり頂けましたか?
この2つは、本当に似ている言葉同士なので、
この記事を読むまで使い方が
あやふやだったという人も多かったかと思います。
でもこれで、この2つの使い分けは
完璧にできるようになりましたね!
正しい日本語を使えるように、
頑張っていきましょう!