「皆既月食と皆既日食って何が違うの?」
テレビのニュースで、皆既月食の話題になった時、
ふと子どもが私に訪ねてきたんですよ。
皆既月食とか皆既日食って、
普段耳にしないし、漢字の意味や読み方も
子どもには難しいですよね。
ましてや、それぞれの仕組みを理解するのは
もっと難しいことと思います。
子どもに皆既月食と皆既日食の違いを教えるためには、
まずあなたが仕組みを理解しないといけませんよね。
そんな時は、太陽と地球と月の位置関係を
理解するといっぺんに解決するんですよ~♪
特に月の動きを理解すれば、新月や満月の意味もわかるので、
すべての違いを、子どもに教えることができるようになります。
そこで今回は、
- 皆既月食・皆既日食・新月の違いとは?
- 子どもでも簡単!違いの覚え方とは?
について、図を交えながら、わかりやすくお伝えしていきますね(^^)v
それぞれの違いがわかれば、
日食や月食の度に、家族での会話がきっと盛り上がリますよ!
さらに、天体の位置関係などを考えることは、
空間認識力というものを鍛える脳トレにもなります。
かんばってイメージしてくださいね。
それでは参りましょう!
皆既月食・皆既日食・新月の違いとは?
皆既月食・皆既日食・新月の時は
太陽・地球・月の位置関係がそれぞれ違います。
まずは下の図を見てください!
皆既月食とは?
月が満月の位置で、
しかも月と地球の公転軌道が交わる時に
皆既月食となります。
要するに、立体的に考えて太陽・地球・月の順で
だんご3兄弟のように(古っ?!)
一本の串に見事にささっているような状態ですね。
この時、地球の影が月を隠すんですよ~♪
実は、地球の影でまったく月が見えなくなるのではなくて、
皆既月食では赤い月を見ることができるんです!
その理由は、地球の大気の影響で、
太陽の光の赤いものだけが月に届くからなのです。
満月のたびに皆既月食とならないのは、
横から見た図でもわかるように、
月と地球の公転軌道が5°ずれているのが
理由なんですよ。
皆既月食の仕組みについては、
こちらの記事でも詳しく説明していますので、
参考にしてください。⇒ 皆既月食の仕組みとは?こどもでも5分でわかる教え方はコレ!よくわかった後は、またこのページに戻ってきてくださいね。
皆既日食とは?
月が新月の位置で、
しかも月と地球の公転軌道が交わる時に
皆既日食となります。
皆既日食の時は太陽・月・地球の順に並びます。
月の公転軌道は楕円形なので、地球からの距離が
遠い時もあれば近い時もあります。
月が近い時は太陽をすっぽり隠すので、
皆既日食となるんですよ。
ちなみにちょうど良い距離だと、太陽がリング上に見える
金環日食になります。
次回の金環日食は2030年に見ることができますよ~♪
新月とは?
月が見えなくなるようなイメージがあるという共通点で、
皆既月食と新月の違いがわかりにくいのでは
ないでしょうか?
でも、ここまで読んでくれたあなたは、もう簡単ですよね。
新月の時と皆既月食の時の月の位置は正反対なのです。
新月は太陽と同じ方向なので、普段は見ることができません。
しかし、皆既日食の時だけは新月(といっても影ですが)を
見ることができるんですね。
月って夜に光っているイメージが強いので、
新月の頃の昼間は、今までまったく意識していませんでした。
よく考えると、月は太陽の光を反射して光っているいるだけで、
みずから光っているのではないことがわかりますよね。
ここまで、皆既月食・皆既日食・新月の違いついて
詳しくお伝えしてきました。
「仕組みはわかったけど、ややこしいよな~(T_T)」
というあなたに、とっておきの覚え方を
次にお教えいたしまーす(^^)v、
子どもでも簡単!違いの覚え方とは?
皆既月食と皆既日食の違いがややこしいです!
私は子供の頃、奇妙な現象だから、
怪奇月食だと本気で思っていました(笑)
簡単に違いを理解するために
まずは、言葉の意味から考えていきましょう。
皆既の皆は「みんな」とか「ぜんぶ」という意味です。
そして、皆既の既は「尽くす」とか「尽きる」という
意味なんですよ。
ということは、皆既=すべて尽きるということ。
大まかに考えれば「すべて」という意味で良いでしょう。
次に月食と日食の違いを覚える手順は次のとおりです。
- 月食、日食それぞれの間に「を」を入れる
- 「月を食べる」、「日を食べる」となる
- 何がを考える(上の図を参考に)
- 「地球が月を食べる」、「月が日を食べる」となる
- 皆既のおおまかな意味である「すべて」を入れる
- 「地球が月をすべて食べる」、「月が日をすべて食べる」となる
したがって、
- 皆既月食=地球が月をすべて食べる
- 皆既日食=月が日をすべて食べる
となります。
いかがですか?「を」を入れることがコツですよ~
バッチリ並び順が、頭に浮かんだのではないでしょうか?
さいごに
月の動きを知れば知るほど、神秘的で
思わず引き込まれてしまった私です。
月と地球の公転軌道は年に約2回は交わります。
日食も月食もその時がチャンスですよ。
今回あなたに天体の魅力が
少しでも伝わったなら、すごく嬉しいです。