台風の情報って気象庁と米軍では、どっちが正確なの?
なんでこんなに進路予想が違うの?
毎年やってくる台風って、「自分たちの地域を通るのか?」とか「いつ上陸するのか?」など、すごく気になりますよね!
もしかして、「警報で学校が休みだから、台風の進路がめちゃくちゃ気になる!」なんて思っているのではありませんか?
こんな時によく見るのが、台風の進路予想。
調べていると気づくんですけど、気象庁と米軍で発表する進路予想って全然違うと思いませんか?
インターネットでは、米軍だけでなく、香港や、台湾、中国、韓国、フィリピンなどの進路予想も見ることができます。
とりわけ、よく私が参考にしているのは、気象庁と米軍のものなんですが、なぜこうも予想が違うのでしょうか?
そこで今回は、台風の進路予想の気象庁と米軍での・・・
- 更新頻度・予報期間の変遷の違い
- 私たちへの関わり方の違い
について、わかりやすくお伝えしていきま~す♪
進路予想が台風のたびに「どこの国の予想が当たったか?」などを比較していると、結構勉強になりますよ。
それでは参りましょう!
更新頻度・予報期間の変遷の違い
気象庁と米軍の進路予想は、更新頻度と予報期間の変遷に違いがあります。
それぞれを順に見て行きましょう(^o^)
更新頻度の違い
気象庁の更新頻度は、台風の位置によって変わります。
例えば、台風の位置が
- 日本の航空管制圏の外⇒6時間ごと
- 日本の航空管制圏の内⇒3時間ごと
- 日本沿岸から300km以内⇒1時間ごと
という風に、日本に近づくにつれて、情報の更新頻度が上がります。
航空管制圏とは
航空機の航行に必要な各種の情報の提供、又は捜索救難活動が行われる空域で、飛行情報区とも言います。
対して、米軍の更新頻度は6時間ごとで、台風の位置によって、頻度に変化はありません。
これには訳があって、元々、米軍の台風情報は、アメリカ政府が自国の利用目的で公開している情報だからなんです。
台風が日本に近づこうが、離れようが、アメリカには直接関係ないですもんね。
予報期間の変遷の違い
気象庁の予報期間は、以前までは3日先だったのですが、”台風災害に備えた早期の防災準備活動の支援”という目的で、平成21年4月より5日先まで延長されました。
科学技術の発達と、国民の台風予報に対するニーズがマッチしたんですね(^^)
これにより、今まで5日先までの予報期間を誇っていた米軍に気象庁も追いついたわけです。
やっぱり、前もって進路予想がわかると、事前に備えることができるので、気象庁の5日先予報はすごく助かります!
かと言って、米軍の予報の価値が薄れたかというと、そうでもなくて、米軍独自の大胆な進路予想はバカにできません。
この事は、私たちの生活への関わり方に違いをもたらしました。
そこで次の章では、その辺りのことを詳しくお伝えしていきましょう!
私たちへの関わり方の違い
気象庁と米軍の進路予想は、それぞれ利用される目的が違うので、当然情報を受け取る私たちへの関わり方も違ってきます。
先ほど、米軍の予報はアメリカ政府が利用する目的だったと言いました。
対して、気象庁の予報は、当然、私たち日本国民の安全のために出されるものですよね!
ここに気象庁と米軍の予報の大胆さに違いが出てくるわけなんです。
どちらかと言うと、米軍は比較的大胆な進路予想をします。
当たるも八卦当たらぬも八卦といったところでしょうか?
これは、日本のために予報しているのではないので、当然ですよね。
一方、気象庁の予報は、米軍ほど大胆ではなく、日本のとって最悪の状況を常に想定した台風の進路を予想しようとします。
どちらかと言うと「守りの予想」でしょうか?
気象庁の予報は、日本国民の防災が本来の目的なので、こちらも当然です。
どちらの予報も一長一短があるので、私たちは情報を比較して、うまく利用すればいいと思いませんか?
例えば、私の経験上、米軍の予報は、上陸時間に関しては、すごく参考になります。
以前、気象庁が遅めの上陸時間を予想していたことがあって、その時油断してしまって、準備不足でひどい目にあいましたorz
それからは、米軍の上陸時間の予想も参考にしているので、ある程度の備えができて助かっています。
「気象庁と米軍の予報は、それぞれの立場上、私たちへの関わり方が違うんだ」ということを、今後は意識しておけばいいんですね(^^)v
さいごに
いかがでしたか?
気象庁と米軍の進路情報について、それぞれの違いをお話してきましたが、実は、2つに共通している点があります!
それは・・・
当たる時もあれば、大きく外れる時もあるということです。
なんか、占いみたいな話になってしまいますが、どちらもあくまで予想なので、仕方がありませんよね。
なので、先ほどの例でも言ったように、
- 台風が日本に近づくまでは⇒ 米軍の進路予想
- 台風が日本に近づいてからは⇒ 気象庁の進路予想
を参考にすればいいのではないでしょうか?
ただ気象庁の予想の本来の目的である「防災」を鑑みれば、大げさに予想している点は、常に考慮に入れておきたいです。
でも、毎回大げさになってしまうと、オオカミ少年の話のように、予想を見ている側に「どうせ今回も大したことないだろう」と信じてもらえなくなるかもしれませんね。
重要なのは、気象庁と米軍のどちらの予想を参考にするにしても、「常に最新の情報を確認する」ということなんですね。
あなたがこれを踏まえて、今後はうまく気象庁と米軍の予報を活用していただければ幸いです。