「『話が弾む』というけど、話があっちこっち飛び跳ねることなの?」
「話が弾む」の意味は、「楽しい会話が続くこと」という意味の慣用句です。
ですが、言葉を見るだけだと、話が跳ねてあっちに行ったりこっちに行ったりというイメージがあるかもしれませんね。
今回は、「話が弾む」の意味や使い方、類語などを例文を交えて説明していきます。
「話が弾む」の意味や使い方は?間違い例と正しい例は?【小学生向け】
「話が弾む」は楽しい会話が止まることなくいきいきと続くと言う意味です。
「弾む」にはボールが床や天井に当たって跳ねるという意味以外に、「いきいきとする」や「勢いづく」という意味があります。
「話が弾む」の「弾む」はこちらの意味で使われているため、楽しい会話が活発に続いている状況を指しているんですね。
この「弾む」と同じ使い方に「心が弾む」という言い方がありますね。
こちらはワクワクするとか、ウキウキする時に使われる言葉です。
話題があっちこっちに跳ね回ってしまっているという意味ではありません。
例文
- 正しい例
友達との話が弾んで下校時刻に気づかなかった。 - 誤った例
学級委員会での話し合いは話が弾んで前に進まなかった。
「話が弾む」の類語、対義語は?英語では何ていう?
「話が弾む」の類語には「話しが広がる」や「話が盛り上がる」などがあります。
どちらも楽しそうな話が続いているという意味ですね。
「話が弾む」の対義語はこれと言ったものがありません。
ですが、「話が弾まない」という意味では、「話が噛み合わない」や「話が途切れる」になるでしょうか。
「話が噛み合わない」は、話題などがすれ違って会話にならないことです。
「話しが途切れる」は、途中で話すことがなくなり、会話が止まってしまうことです。
どちらも楽しくいきいきと話をしているイメージではないですよね。
話が弾むを英語で言うと
- 「have a nice chat」
- 「have a great 」
などです。
「chat」「conversation」どちらも会話という意味ですが、「chat」はおしゃべりと訳されることも多いです。
そのため、友達との話が盛り上がった時は「chat」の方が近い意味ではないでしょうか。
弾むは英語では「Bounce」ですが、「話が弾む」は慣用句です。
そのため、そのまま英訳すると、意味がおかしくなってしまうので注意しましょう。
例文
- I have a nice chat with him(彼との会話が弾んでいる)
「話が弾む」と「話に花が咲く」と「話が膨らむ」の違いは?
「話に花が咲く」「話が膨らむ」は、どちらも「話が弾む」の類語です。
「話に花が咲く」の意味は、「興味のある話題が次から次へと出て、盛り上がること」という意味です。
「話が弾む」とはほとんど同じ意味ですので、同じように使っても問題ないでしょう。
「話が膨らむ」の意味は、「話の内容がより詳しくなること」です。
話が続いているという部分では「話が弾む」「話に花が咲く」と同じですが、少しニュアンスが変わりますね。
「話が弾む」は「次々と新しい話題が出てくること」という意味がありますが、「話が膨らむ」は一つの話題をより詳しく話し合うという意味です。
状況によって使い分けていきましょう。
さいごに
「話が弾む」は、楽しい会話が止まることなくいきいきと続くと言う意味です。
「弾む」は壁や床に当たって跳ねるという意味ではなく「いきいきとする」という意味で使われています。
「話に花が咲く」「話が膨らむ」「話が広がる」など類義語はたくさんあります。
楽しそうに会話をしているという意味の言葉はたくさんありますが、その対義語はあまりないということを考えると、昔から話し好きの人が多かったのかもしれませんね。