「影」と「陰」。
この2つの漢字はどちらも、
「かげ」と読む事ができる漢字です。
「足や脚」、「歌や唄」、「形や型」のように、
「影と陰」も読み方は同じなものの意味が違う、異字同訓の1つです。
こういう異字同訓の中には、
声を出して読むことで違いが分かるものもあります。
しかし「影」と「陰」は声に出して読んでみても分かりませんし、
一緒のような意味なので違いが分かりにくいですよね~
あなたは、この2つの漢字の使い分けをすることができますか?
今回は、「影」と「陰」の、
正しい使い分けと違いについて解説していきます!
「影」の正しい使い方
「撮影」や「影響」などにも
使われている「影」。
こちらの「影」は、漢字の見た目が
シュッとしていてちょっとカッコイイですよね(笑)
この「影」を漢字辞書で調べると、
こういった意味がありました。
- 光が物にさえぎられてできる暗い部分。
- 物の姿や形。
- 写真や絵画に写された像。
漢字辞書の意味は結構分かりやすいですね!
辞書にも書いてある通り、
「影」は「光が物にさえぎられてできる暗い部分」のことを指します。
私達が太陽の下に出ると、
地面に出てくるあの黒いのが、
「影」という訳です。
つまりこちらの「影」が、
世間一般でよく使われる
「影」ということです。
なので基本的には、
こちらを使っても大丈夫です!
「陰」の正しい使い方
これに対し、「影」と比べると
少し見かけることがない「陰」。
それでも、「山陰」や「陽と陰」のように、
使われるところでは使われますね。
この「陰」を漢字辞書で調べると
こういった意味がありました。
- 光の当たらない所。
- 移りゆく日かげ。時間。
- 気分が晴れない。
こちらの「陰」も漢字辞書で調べると、
分かりやすい意味が乗ってありました(╹◡╹)
漢字辞書にも書いてある通り、
「陰」は「物に遮られて、日光や風雨の当たらない所」の
事を指します。
例えるなら、木や岩場など、
太陽の光が遮られて暗くなるところがありますよね。
そういう場所のところを
「陰」と言うのです!
「影」と「陰」の違い
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この2つの、それぞれの使い方について解説しましたが、
この2つは結構違いが分かりにくいですね。
どちらも、「光の当たらない場所」の事を
指しているため、使い分けがしにくいです(-_-;)
この2つの違いを分かりやすく説明すると、
「光が遮られる場所か光と反対部分」の違いですね。
例えば、「木の”かげ”で休む」といった文章であれば、
この”かげ”は光が当たらない場所の事を指しているので「陰」を。
「外に出ると”かげ”ができる」といった文章であれば、
自分と反対側に”かげ”ができているので
「影」を使うということですね。
使い分けがややこしいですが、この違いに気をつけて、使い分けるようにしましょう!