ヒヤリハットって何ですか?
なぜ必要なのかの目的と書く方法が知りたいです。
入浴介助をしているとき、ヒヤッとしたことやハッとしたことはありませんか?
また、そんな経験をヒヤリハットとして報告することで、どういうメリットがあるのか、分からないかもしれませんね。
私も新人の頃はヒヤリハット報告書の必要性が分からなかった時期もありました。
でもヒヤリハットは後々の介護現場に良い影響を及ぼすことがわかったのです。
あなたもこれからお話しすることを聞いていただければ、ヒヤリハットの目的や書き方について理解できます。
また、後々に有効活用出来るようになり、安全な介護に繋げるようになりますよ。
それでは、入浴介助におけるヒヤリハットについてお話ししていきますね。
ところで利用者さま向けに、こんな靴があったのを知っていましたか? → かわいい介護シューズ・ケアシューズ入浴介助時のヒヤリハットはなぜ必要?目的は?
入浴介助時のヒヤリハットがなぜ必要なのでしょうか。
ヒヤリハットとは、大きな事故につながるおそれがある「ミス」のことです。
一般に、1つの重大事故の中に、軽微な事故が29件隠れているといわれます。
また、300のヒヤリハットがあるといわれます。
ヒヤリハットを書く目的は、入浴介助時の事故の再発防止です。
なぜなら、事故が起きそうなことを報告書として提出することで、他のスタッフも状況や対策を理解しやすいからです。
入浴介助をしているとヒヤリとしたり、ハッとすることが多数ありますよね。
でも、そのような状況は、何もしなければ、当事者しか分かりえないのです。
小さなミスであればあるほど、当事者以外には分からないものです。
何があったのか、どうなってどうすればよかったのか?などを考えることが難しいのです。
報告書を提出することで、
- 何が原因だったのか
- どうすればよいのか
ということを介護現場の全員が考えることができます。
対策を練ることができるため、事故の再発防止に繋げることができます。
ヒヤリハットは、それを目的としているのです。
入浴介助時のヒヤリハットの書き方の例文!テンプレートはある?
では、入浴介助時のヒヤリハットはどのように書けばよいのでしょうか。
私ならば以下の様に書きます。
ヒヤリハットの例文
内容:10時30分、A様の洗体時に熱いお湯をかけてしまった。
対応:A様から「熱い」との訴えが有り、シャワーを止め、温度設定を低くした。
原因:前の方の希望する温度のままの温度で確認しなかった。
対策:介助対象が変わるごとに湯温を確認する
利用者様にお湯をかける前に自身で確認する。
ヒヤリハット報告書には施設ごとにテンプレートがあることが多く、もしなければ上記のように書くとよいでしょう。
内容・対応・原因・対策は必須です。
また、次のような点に注意してくださいね。
- 5W1Hをいれる
- 客観的な情報に基づきかく
- 直接的及び間接的な問題点を明記する
- 対策は具体的に書く
- 専門用語は可能な限り使わない
- ヒヤリハットを見つけたらすぐに書く
これらに注意することで、誰が読んでも理解しやすい報告書になります。
入浴介助時にヒヤリハットを介護現場にどう活かす?
入浴時のヒヤリハットは、同じ業務を行う全員に周知することが重要です。
全員に周知することで、事故防止策として活かすことができます。
なぜなら、大事故に至らない事故の原因に目を向けられるからです。
入浴介助だと湯温を間違えたとか、のぼせさせてしまったということがヒヤリハットとしてあげられるでしょう。
それらの原因に目を向けることで、普段気づかなかった小さなミスに注意できるようになり、大事故を事前に防ぐことができるのです。
事故防止策として活かすことが出来るのがヒヤリハットなのです。
「入浴介助時のヒヤリハットについて」のさいごに
入浴時のヒヤリハットとは、事故防止のための大切なものであって、懲罰案件ではありません。
多数提出することで、褒められることはあっても、責められることはありません。
提出されればされるほど、利用者様の危険を防止しやすくなり、重大事故を少なくすることができるのです。
ヒヤリハットを恐れないでください。
少しでも多くのヒヤリハットを提出して、より安全な介助を提供してくださいね。