介護記録って、なかなか書き慣れません。
そもそも入浴介助の記録は、どう書けばいいのでしょうか?
介護記録、特に入浴介助における記録に苦手意識を持ってはいませんか?
分かります、私もしばらくは介護記録なんて、どう書けばいいのか悩んでいました。
介護記録は場面場面で「書き方」というものが存在します。
当然、入浴介助における記録の例文もありますよ。
あなたもこれからお話しすることを聞いていただければ、、介護記録の書き方のポイントについて、より理解をしやすくなるでしょう。
介護記録を正しく書けるようになると、仕事の効率も劇的に上がりますよ。
それでは、介護記録について少しずつお話ししていきますね。
入浴介助の参考記事
介護記録を書く目的は?
そもそも介護記録ってなぜ書くのか、その理由は以下の通りです。
- 介護を提供するチーム間の情報の共有のため
- 根拠に基づいた介護の提供のため
- 介護サービスの証拠を残すため
それぞれについて説明しますね。
介護記録を書く理由1:介護を提供するチーム間の情報の共有のため
介護を提供するチームの全員に情報を共有する必要があります。
なぜなら、介護はそもそもチームケアが基本だからです。
誰か一人でも、介助する相手の情報について知らなければ適切なケアは提供できません。
その為にもチーム全員に情報を共有できるような介護記録が必要なのです。
介護記録を書く理由2:根拠に基づいた介護の提供のため
根拠に基づいた介護の提供の為にも必要です。
意図したサービスを提供しないと、理由も分からずケアを提供する人も出てくるからです。
そうなってしまうと、自分勝手なケアを始めるスタッフが出てきて、本来の目的とするケアが提供できません。
そうなると、利用者さんが望むケアからどんどん遠ざかってしまいます。
よって、根拠に基づいた介護を行うためにも必要です。
介護記録を書く理由3:介護サービスの証拠を残すため
介護サービスの証拠を残すためにも必要です。
介護サービスって簡単には見えないからですね。
口頭でどんなサービスを提供したかを説明しても、相手は理解してくれるとは限りません。
そういった実際にどんな介護を行ったのかの証拠を残すためにも必要なのです。
では、どのような入浴介助記録を書けばいいのでしょうか。
次の章で詳しくお伝えします。
入浴介助記録の書き方のコツや注意点は?
入浴介助記録の書き方のコツや注意点は以下のようになります。
- 5W1Hに基づいて書く
- 事実のみ書く
それぞれについて説明しますね。
コツや注意点1:5W1Hに基づいて書く
介護記録全般に言えることですが、5W1H に基づいて書きましょう。
5W1Hとは
- いつ(WHEN)
- どこで(WHERE)
- 誰が(WHO)
- なぜ(WHY)
- 何を(WHAT)
- どのように(HOW)
という文章構成です。
この様に書くことで、誰が見ても分かりやすい記録が構成できます。
コツや注意点2:事実のみ書く
あくまでも客観的な事実のみを書きましょう。
嘘を書く人はいないでしょう。
ただ、注意点として、介助者から見た主観を書くことは控えましょう。
「(状態)〜そうだった」といった主観を書いても、利用者さんが本当にそうだったかは不明です。
根拠のない主観を書くことで、事実と異なる見解を持ちかねません。
そうすると、適切なケアを提供できなくなる恐れもあります。
よって、事実のみを書くように心がけましょう。
入浴介助記録の例文2つ
ここで、理解を深めるために、入浴介助記録の例文を挙げてみますね。
入浴介助記録の例文1
〇月△日 10:00
入浴される。
いつもならば髪を自分で洗われるが、「今日は腕が上がらないから洗ってほしい」という訴え有り。
介護スタッフが洗髪を行った。
肩や腕に腫れや発赤、傷などは見当たらなかった。
入浴介助記録の例文2
〇月△日 9:30
入浴の声かけに対し、「今動きたくない」という。
30分後、「御気分いかがですか」と問うと、「頭が痛い」との訴え有り。
入浴を中止し、頭痛が治まってから清拭した。
「入浴介助記録について」さいごにまとめ
介護記録全般に言えますが、書くことに慣れるまでは大変でしょう。
しばらくは5W1Hをよく意識して書いてみましょう。
そうすることで、他者に伝わりやすい文章になります。
伝わりやすい介護記録を書くことは、良い介護を提供することにも繋がります。
ゆっくりかつ丁寧に、介護記録に慣れていってくださいね。