「今の職場を退職するにあたり、辞める理由はどう言ったらいい?」
あなただけではないですよ。
「今の職場ではもう働きたくない」
私を含め、そう思っている介護職員は多数います。
職場を辞めるには必ず原因があるはずです。
そして今の職場だけではなく、介護の仕事って、いくらでもあります。
こんな時あなたも疑問に思うでしょう。
- やめるって決めたとき、職場に何が原因かはっきり言ってやめたほうが良いのか?
- はたまたオブラートに包んで(つまり嘘ですね)当たり障りのない内容を理由に上げるか?
今回はそんな疑問に順を追って解説していきます。
退職の理由に嘘はついてもいいの?違法?
「辞める際に本当のことを言っちゃうと恨まれそう」
「辞めるときは良い職場でしたって言わなきゃ失礼」
そんな考えをすることもなしではありません。
辞める理由が職場にあるって言っちゃうと、相手の気を悪くしてしまうと思う優しい心がけ、素晴らしいです。
退職理由を嘘の内容にすること自体は違法ではありません。
なぜなら退職する本当の理由なんて、自分が言わなければ他人に分かるわけありませんから。
給料面、仕事面で不都合があるけど、そんなの人それぞれです。
言わなければ分かりません。
逆に寿退社とか、一身上の都合というと聞こえが良いです。
だから、退職理由が嘘でも法律上は何も問題なんてありません。
でも、あくまで問題ないのは法律上なのです。
退職の理由に嘘をつくとどうなる?
では、退職の理由に嘘をつくことは後々どんな変化を起こすのか。
このことについては、2パターンあります。
- 全く別の業種の仕事をする、もしくは家事に専念する
- 別の介護の仕事に就く
それぞれについて解説していきますね。
全く別の業種の仕事をする、もしくは家事に専念する
この場合は嘘をついても何の弊害もありません。
なぜなら、介護の職場との関わりに、労使関係がなくなるからです。
この職場と関わるとすれば、家族が入所するかもしくは後々自分が入所する以外にないのです。
つまり、後々介護の事業所にとってあなたは「お客様」でしかないのです。
それならば、あえて退職理由を嘘をついて、円満退職するほうがお互いにとって幸せになることでしょう。
別の介護の職に就く
では、同じ業種の別の事業所につくとなるとどうでしょう?
はっきり言って、退職理由に嘘をつくと後々困ることになってきます。
なぜなら、介護職に従事する人って同じ業種に転職する率が非常に高いからです。
あなたが今の職場を辞める際に、円満退職するために嘘をついたとしても、それを聞いた別のスタッフが次の職場に転職しないとは限りません。
そんなことになると、あなたは次の職場において、「平気で噓をつく人間」というレッテルを張られることになります。
他のスタッフが転職先にいなくとも、介護の仕事は研修等で他の職場の人と接することも多いです。
実際私も、研修で他の職場の人から自分の職場の人の話を耳にすることも多々あります。
介護の仕事を続けたいなら下手な嘘はつかないことをお勧めします。
退職の理由はどうすればいいの?
下手な嘘をつくのはおすすめしませんが、かといって、本音を全部言ってしまうのも相手に対して失礼ですよね。
だから、私ならば辞めたい理由をあえて、ポジティブな内容にします。
給与面が不満なら自身のキャリアアップの為、業務内容に関してなら自身のスキルアップの為といった感じです。
なぜそうするかというと、次の職場の面接の際に、志望理由としてそのまま使えるためです。
給与が少ないからとか、業務内容が激務だからって言ってしまうと、次の職場にたとえ就職できても、「同じ理由でこの人はすぐに辞める」と思われやすいです。
でも、自分の能力向上の為となるとやる気を見せつけることができます。
つまり、退職理由としても志望動機としても申し分ないのです。
ものは言いよう、お互いに気持ちの良い言葉を選ぶのも大切です。
まとめ
退職理由次第では、後々のあなたに大きく影響を与えます。
退職理由は未来の自分の姿を映し出す鏡と私は考えます。
嘘で取り繕うと、自分自身も嘘という衣をまとった人間と思われることでしょう。
あなたが同じ業種で仕事に就きたいと思うなら、素直に、かつ言葉はしっかり選んで先方に伝えましょう。
あなたの未来を生かすもダメにするのも、あなたの言葉次第なのです。