言葉の意味

慣用句「一線を画す」の意味や由来、使い方が簡単にわかる!例文や具体例で小学生でもわかりやすく解説!

慣用句 一線を画す 意味

「一線を画すと言うけど、どんな線?」

 

人より優れている状態を表す言葉に、「一線を画す」というものがあります。

褒め言葉として聞く機会が多いですが、人と距離をおくようなときにも「一線を画す」を使う時があります。

そこで今回は、「一線を画す」の意味や由来などについて詳しく解説していきます。

本来はいい意味で使う言葉なのか、悪い意味で使う言葉なのか、この機会に理解しておくと便利かもしれません。

 

 

「一線を画す」の意味や語源は?間違い例と正しい例は?

 

「一線を画す」とは

  • 境界線をはっきりさせ区別する、違いが明確である

という意味になります。

 

例えば

4年生なって転校してきたA君は、ピッチャーをすれば120km/hの球を投げるし、打てばホームランを連発するので、ほかの子とは比べ物にならないぐらいすごかったよ

 

このような状況で、

  • 「ほかとは明らかに違っている」
  • 「抜きん出て違っている」

といった褒め言葉のニュアンスで使うのが

「一線を画す」

になります。

 

ちなみに、先ほどのA君のことを「一線を画す」を使って表すと、

例文

  • 「A君の野球の才能は、ほかの子とは一線を画している」

 

といった感じになります。

 

他にも

例文

  • 「彼と私のアイディアは、着眼点や結果の面でも、明らかに一線を画しています」

 

このように、特に優劣を付けず境界線を引き、異なったものであることを表現するときに使う場合や、

 

例文

  • 「不良グループとは一線を画して行動するようにしている」

 

このように、行動や考え方などに隔たりがあり、相手と距離を置きたい場合、「相手との関係に線引きをする・区別をつける」という意味合いで使われることもあります。

 

ただし、「一線を画す」は、あくまでも

  • 「区別する」

という意味になるので、

  • 「私は彼女とは一線を画しています」

のように、区別する理由や対象がない状態で使うことはできません。

 

「一線を画す」は

  • 「線を引いて区別をつける」

という言葉が語源になります。

 

「一線」には

  • はっきりした区切り、けじめ

という意味があります。

 

けじめや限界を超えることを「一線を越える」などと言いますよね。

 

また、「画す」には

  • 線を引く、区分する

という意味があります。

 

この二つの言葉を合わせて

  • 「線を引いて区別をつける」=「一線を画す」

になったと言われています。

 

 

「一線を画す」の類語、言い回し、対義語は?英語では何ていう?

 

「一線を画す」と同じような意味の言葉に

  • 「区別する」
  • 「けじめをつける」

があります。

 

「区別する」は

  • あるものと他のものが違っていると判断して分けること

という意味があり、「けじめをつける」は

  • 間違いや過ちになどについて、責任を取ること、または、区別をはっきりさせること

という意味があります。

 

どちらも、「物事をはっきり区別する」という意味を持つ言葉で、「一線を画す」の持つ「区別する」というニュアンスと同じような意味になります。

 

他にも、

  • 多くの中で飛びぬけて優れている

という意味の

「距離を置く」

は、褒め言葉としての「一線を画す」と、

  • 隔たること、疎遠になること

という意味の

「距離を置く」

は、「敬遠する」というニュアンスの「一線を画す」と同じような意味の言葉になります。

 

では、対義語にはどの様な言葉があるでしょう。

「一線を画す」が

  • はっきり区別する、明確に違う

という意味なので、対義語は

  • 同じもの、違いが明確でない

といった意味の言葉になります。

 

まず一つは「画一化する」があります。

「画一化する」は

  • 物事を同じ様子や状態にそろえること

という意味になります。

 

物事の違いや差異を認めないで、全てを一様に統一することを表すという意味では、「一線を画す」とは対称的な言葉と言えます。

 

他には、「十把一絡げ」も「一線を画す」の対義語と言えます。

「十把一絡げ(じっぱひとからげ)」は

  • 様々なものを雑然とひとまとめにすること

という意味になります。

 

多少違っていても、大雑把に同じものと考えているときに用いる表現です。

言い換えれば、明確に区別をつけずにいる状態とも言えるので、こちらも「一線を画す」の対義語と言えます。

 

「一線を画す」の英訳の一つに

  • 「draw a sharp line」

があります。

直訳すると

「はっきりした線を引く」

となり、

  • 「I draw a sharp line between my work and private」

のように使って、

「仕事とプライベートの間にはっきりした線を引く」=「仕事とプライベートに一線を画す」

という意味になります。

 

また、「outstanding」も「一線を画す」の英語訳と言えます。

「outstanding」の意味は

  • 突出した、目立つ

になり、

  • 「She is an outstanding writer」

で、

  • 「彼女は突出した作家です」=「彼女は他の作家とは一線を画している」

という意味になります。

 

この場合は、

「他より抜きんでている」

という、褒め言葉としてのニュアンスとして使います。

 

 

「一線を画す」と「一線を引く」の違いは?

 

「一線を画す」と似た言葉に「一線を引く」があります。

意味も

  • 人との関係において、これ以上立ち入られたくないために距離を取ることやけん制すること

となり、「一線を画す」と似たようなものになっています。

 

では、この二つの言葉にはどの様な違いがあるのでしょう。

「一線を引く」は

例文

  • 「彼とは親しくなり過ぎないように一線を引いた付き合いをしている」
  • 「監督の私がいると雰囲気が悪くなるので、休憩時間は選手とは一線を引くようにしています」

 

などのように、人との関係で、これ以上立ち入られたくないために距離を取ったり、けん制することを表現したいときに使います。

 

ですので、「一線を引く」は人に対して使う言葉になります。

「一線を画す」も「一線を引く」も、境界線を引いて区切りをつけるつけることを表しますが、

  • 「一線を画す」:人以外の物に対しても使える
  • 「一線を引く」:人に対して使う

という違いがあります。

 

 

さいごに

 

以上、「一線を画す」の意味や由来などについて解説してきました。

良い意味でも悪い意味でも使うことが出来るので、自分に対して使われるときは、褒める意味での「一線を画す」であって欲しいものです。

カテゴリ「言葉の意味」での人気記事ランキング!

-言葉の意味