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言葉の意味

慣用句「耳が痛い」の意味は?例文で使い方や言い換えを小学生でもわかりやすく解説

慣用句 耳が痛い 意味

 

「耳が痛いって言うけど、なぜ痛いの?」

 

「耳が痛い」という慣用句をご存じでしょうか?

先生や親に怒られたりして、痛い所を突かれて「耳が痛い」なんて言いますよね。

 

実際に耳が痛いわけではなく、つらいことを聞かされた時の気持ちを例えて表現している言葉ですね。

ここでは、「耳が痛い」の意味や使い方、類語を例文をまじえて説明していきます。

 

 

【小学生向け】「耳が痛い」の意味や語源や使い方は?間違い例と正しい例は?

 

「耳が痛い」は他人の言うことが自分の弱点を突いていて、聞くのがつらいという意味で使われる慣用句です。

自分で自分の悪いと思っているところを、あらためて人に言われると嫌な気持ちになりますよね。

そういった気持ちの時に使う言葉が「耳が痛い」です。

 

本当に耳が痛いというわけではなく、言われたくないことを言われて心が痛いという状態ですね。

 

「耳が痛い」の語源は中国の本の中にあります。

中国の有名な哲学者に孔子という人がいるのですが、その人の本の中に「忠言耳に逆らう(ちゅうげんみみにさからう)」と書かれています。

 

「忠言」というのは忠告の事で、「前もって注意を促すこと」という意味があります。

「耳に逆らう」は聞きたくない、耳に入れたくないという意味です。

これらが転じて「耳が痛い」という言葉が使われるようになりました。

 

孔子は紀元前の人ですから、2500年くらい前から「耳が痛い」と思う人がいたんですね。

 

「耳が痛い」を間違って使うことはあまりないと思いますが、ケガや病気で本当に耳が痛いのか、慣用句として使われているのかは間違えないようにしましょう。

 

間違いの例文

先生のお説教が耳に痛かったよ

病院に行った方がいいんじゃない

 

正しい例文

先生のお説教が耳に痛かったよ

大変だったね。明日から気を付けよう

 

病気やケガで耳が痛いのか、慣用句として使われているかは前後の文章で判断しましょう。

 

 

「耳が痛い」の類語、対義語は?英語では何ていう?

 

「耳が痛い」の類語は

  • 「図星を突かれる」
  • 「胸に刺さる」
  • 「ぐさりと来る」

などがあります。

 

「耳が痛い」には対義語はありませんが、「耳を傾ける」が意味としては対義語といえるかもしれません。

「耳を傾ける」とは熱心に聞くという意味があります。

そのため、聞くのが辛い、聞きたくないという言葉とは逆といえるでしょう。

 

「耳が痛い」を直接英語にすると

  • 「My ears hurt」

ですが、これはケガや病気で痛いという意味になるため、弱点を突かれて痛いという意味ではありません。

 

今回の場合でいうならば

  • 「Good advice is harsh to the ear」

が正しいでしょう。

これはそのまま「いい助言は耳に痛い」と訳せますので、「耳が痛いの」由来となった「忠言耳に逆らう」とほとんど同じ意味ですね。

 

 

「耳が痛い」と「図星」の違いは?

 

「耳が痛い」と「図星」は同じ意味で使われることが多く、同じように使っても問題ないでしょう。

ただ、「図星」は慣用句ではなく名詞ですので、「図星」だけでは「耳が痛い」と同じ意味にはなりません。

同じような意味で使うなら、「図星をつかれてつらい」などという使い方が正しいでしょう。

 

 

さいごに

 

「耳が痛い」とは、自分の弱みを突かれてつらい、という心情を表現するための言葉です。

病気やケガで「耳が痛い」ということもあります。

でも意味は全く違うものになるので、どちらの意味で使われているのかは前後の文章で判断しましょう。

「忠言耳に逆らう」という言葉が昔からあるだけあって、だれでも「耳が痛い」ことを聞くのはやっぱり辛いですよね。

ですが「忠言」とはアドバイスや助言の事です。

 

聞くのが辛くても、それを受け止め乗り越えることが、自分のためになるという意味があるんですね。

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