「ひとりひとり」という言葉を書く場合、
- 漢字だけ
- ひらがなだけ
- 漢字・ひらがな混合
と、さまざまな表記があります。
どの表記もよく見かけますが、実際に書く時に迷ってしまいますよね。
シチュエーションによる使い分けや、決まった正しい表記はあるのでしょうか。
例えば、
- 縦書き、横書きの場合
- 小論文や作文、履歴書に書く場合
などですね。
今回は、「ひとりひとり」の正しい書き方について、わかりやすく解説していきます。
「ひとりひとり」の正しい書き方!横書き・縦書きの場合は?
「ひとりひとり」は、
- 「一人一人」
- 「ひとりひとり」
- 「一人ひとり」
など、さまざまな表記の仕方があります。
でも、基本的には、どれを使っても間違いにはなりません。
ですので、横書き・縦書きどちらの場合でも、正しい書き方という定義はありません。
ただし、「公文書」や「公用文」などでは、「一人一人」が推奨されています。
ちなみに、一般的には原稿用紙等に数字を記載する際、主に
- 縦書き原稿用紙では、一 二 三 のような 「漢数字」
- 横書き原稿用紙では、1 2 3 のような 「算用数字」
が使われます。
しかし、この場合の「一人」は数字のカウントではなく、
- 多くの中のそれぞれの人
- 各々
といった、慣用的な使われ方になります。
そのため、横書きの場合でも「漢数字」を使います。
「ひとりひとり」の正しい書き方!履歴書や小論文・作文の場合は?
前述したように、「ひとりひとり」には、正しい書き方という定義はありませんので、履歴書や小論文・作文といった場合でも、どの表記を使うかの、決まりはないのです。
使う人が、どの様なイメージを持たせようとしているかによって表記が変わります。
例えば、「一人一人」という表記にした場合、公用文での使用が推奨されているように
- 真面目な文章
- 堅い文章
というイメージになります。
ただし、漢字が多いので、
- 読みづらい
- 温かみがない
のようにも思われがちになります。
また、「ひとりひとり」という表記にした場合、やさしいイメージになりますが、一方で
- 幼稚
- 字数が多く読みづらい
といったイメージも持たれます。
「一人一人」「1人1人」「ひとりひとり」「一人ひとり」「ひとり一人」の使い分けは?表記の基準を解説
使い分け方がハッキリしているのが、公用文、公文章などでは「一人一人」が推奨されているということだけになります。
その他は一般的には、どれを使っても間違いはないということになります。
ただし、新聞業界では、各社によって違いはありますが、「一人ひとり」の表記が多く使われる傾向にあります。
これは、
- 以前の公用文では「ひとり」と書くことで定着していたため
- (以前は「ひとり」を「一人」と漢字で書くことが出来なかったため)
- 「一人一人」と書くと、前後に漢字が来た場合、読みにくい印象を与えるため
- 例)「私達一人一人」
といった理由によるものと言われます。
しかし、あくまで慣習的なもので、各社によって対応が異なります。
ちなみに、「1人1人」「ひとり一人」といった表記も出来ますね。
しかし、一般的にはほとんど使われていません。
ですので、あえて使う必要は無いと思います。
さいごに
以上、「ひとりひとり」の正しい書き方について解説してきました。
「公文書」や「公用文」以外ではどの表記を使っても間違いではありません。
読み手に与えたいイメージや文章のバランスを考えて、上手に使い分けて下さいね。