立ちゴケしたらエンジンかからなくなってしまいました!
それに、バイクからオイルが漏れてきたけど、コレって大丈夫なの?
エンジンがかからないうえにオイルが漏れてきたら、新人ライダーなら不安になりますよね?
もちろん、私もそのような状態になると、焦ることはあります。
でも、安心してください。
立ちゴケして、エンジンがかからなくても、オイル?が漏れだしたとしても
- エンジンがかからない原因は?
- 漏れた液体は何なのか?
- エンジンがかからない場合の対処法
これらを知っているのと知らないのとでは、精神的にかなりの差が出ます。
そこで今回は、上記のようになった時の対処法をわかりやすく解説していきます。
それでは、どうぞ。
バイクを査定したい時は
立ちゴケでエンジンがかからない原因は?
立ちゴケでエンジンがかからなくなってしまう原因は次の通りです。
- 物理的にエンジンがかからない状態になっている。
- 電子制御が働いて、エンジンが一時的にかからない。
- プラグが点火せず、エンジンがかからない。
大きく分けると、この3通りがあります。
それぞれを詳しく説明しますね。
エンジンがかからない原因1:物理的にエンジンがかからない状態になっている
まず、物理的にエンジンがかからない状態になっている場合です。
これは、キャブレター車(以下キャブ車)、インジェクション車、共に共通することですね。
どんな原因があるかというと
- ニュートラルに入ってない
- キルスイッチがOFFになっている
この二つがほとんどです。
ニュートラルが入っていないまま、エンジンがかかってしまうと進もうとします。
かなり危険な状態ですよね?
なので、機械的にエンジンがかからない状態になってます。
キルスイッチがOFFになってる、これも意外にあります。
立ちゴケする瞬間はハンドル握ってます。
それが、左右どちらかに倒れるので、手の行き場は、どこに行くか分かりません。
ふとした時にキルスイッチに触れてしまい、OFFにしてしまうことがあります。
エンジンがかからない原因2:電子制御が働いて、エンジンが一時的にかからない
次に電子制御が働いてエンジンが一時的にかからない場合です。
これは、インジェクション車(電子制御車)にあることなんです。
バイクを起こして、スタンドを立てて、ニュートラルも入れた。
でも、セルスイッチを押してもキュルキュルとも言わない。
この場合は、可能性として、転倒センサー等の電子制御が働いている可能性があります。
キャブ車ではこの制御がないため、キュルキュルも言わないという事は、ほぼありません。
しかし、「電子制御がないから、エンジンがかかる」という事はありません。
キャブ車でもキュルキュルと言うけど、エンジンがかからない事はよくあります。
それが3つ目に挙げたプラグが点火せず、エンジンがかからないことにつながります。
エンジンがかからない原因3:プラグが点火せず、エンジンがかからない
プラグが点火しないと聞くと、大変なことになってる!って思いがち。
でも、ここではプラグにガソリンがかかっちゃって、ビショビショになって点火しなくなっています。
よく耳にする、被って(カブって)しまってるという状態ですね。
参考記事
立ちゴケでエンジンがかからない!漏れた液体を特定する方法は?
立ちゴケしたら、よく分からない液体が漏れ出てきた。
こういうことは、よくあります。
ではその漏れ出てきた液体は何なのか、特定しておきたいです。
まず、バイクには液体が4種類使われています。
- ガソリン
- エンジンオイル
- 冷却水
- ブレーキ液(ブレーキフルードと呼ばれているものです)
では、漏れ出てきた液体を、この4つのどれかに特定するには、どうすればいいでしょうか?
ガソリンはあなたも知ってる通り、鼻にツンとした臭いがあるので分かると思います。
立ちゴケで漏れ出てくる液体は、大体がこのガソリンになります。
エンジンオイルは、触ってみると少しネバっとした粘り気があり、ふき取っても伸びます。
また、排気ガスの様な臭いが混ざっています。
立ちゴケでは、エンジンオイルの可能性は少ないです。
しかし、打ちどころが悪いと(エンジンカバーが直接地面に当たって割れるなど)、漏れ出てくる可能性もあります。
冷却水は、水と同じくらいサラサラしています。
緑・赤・青と、液体はカラフルです。
これも臭いがあり、少し甘い香りがします。
特に焼けると、甘い香りが強調されるので、すぐに分かります。
リザーブタンクには、溢れてタンクが破裂しないように、外に放出するホースがついてます。
漏れ出た液体がガソリンでは無ければ、冷却水の可能性が高いですね。
最後に、ブレーキ液はエンジンオイルと同じく、立ちゴケで漏れ出てくる事は少ないです。
色は無色透明が多く、臭いも化学薬品の臭いが少しあるくらいです。
触ってみるとエンジンオイルのように伸ばすと伸びる感じがあります。
水があれば流してみると、オイルと違って、奇麗に取れるのが特徴です。
以上、可能性のある液体の特徴は、しっかりと覚えておいてくださいね。
そうすれば、漏れ出た液体を触ってみたり、臭いをかいでみれば特定はできるようになります。
立ちゴケでエンジンがかからない!対処法は?
先程挙げた、立ちゴケでエンジンがかからない原因の対処方法をお伝えしますね。
対処法1:物理的にエンジンがかからない状態の場合
- ニュートラルに入ってるか
- キルスイッチがONになっているか
ここをまず見てみましょう。
変化球ですが、クラッチレバーを握ったままであれば、ニュートラルは入ってなくてもかかるようになります。
しかし、クラッチを握ったまま、エンジンかけるのは少々危険です。
エンジンをかけた後に間違ってレバーを離すと進もうとします。
再度立ちゴケの原因にもなるので、あまりお勧めはできません。
しかし、エンジンをかけるだけなら、これでもいけますよ。
対処法2:電子制御が働いて、エンジンが一時的にかからない場合
次に電子制御が働いて、エンジンが一時的にかからない場合です。
バイクを起こして、スタンドも立てて、ニュートラルも入れたけど、キュルキュル言わない。
立ちゴケ後、メインキーはOFFにしましたか?
OFFにしていないのであれば、一度OFFにしましょう。
電子制御が働いている可能性があるためです。
そして再度メインキーをONにして、エンジンチェックランプが消灯することを確認しましょう。
車種によっては、エンジンチェックランプが消えない場合もあります。
その場合はそのままで大丈夫です。
その後、エンジンを再始動してください。
それでもかからない場合は、メインキーのONとOFF、セルボタンを押すのを何回か試してください。
それでかかるようになるはずです。
対処法3:プラグが点火せず、エンジンがかからない場合
最後にプラグが点火せず、エンジンがかからない場合です。
とりあえず、バイクを起こした時に、ガソリンが漏れ出てきていないかを確認しましょう。
それから、プラグに付いたガソリンを乾かすため、5〜10分ほどそのまま放置しましょう。
その後、エンジンをかけるようにすれば、かかるようになるはずです。
さいごに
立ちゴケは、転倒の中でも一番軽度です。
しかし、バイクは精密機械なので、エンジンがかからなくなることは大いにあり得ます。
そんな時に対処方法を知っていれば、大半はあなた自身だけで対処できるようになります。
自分で対処できるようになれば、何かあった時の不安や焦りを感じることが減ります。
そして、新人ライダーから抜け出せた感じになり、うれしくなるはずです。
ただし、漏れ出てきていた液体がエンジンオイルであれば、ご自身でエンジンをかけないようにしてくださいね。
エンジンオイルがなくなってしまうと、エンジンが壊れてしまいます。
しかも、エンジンオイルが出てくる場合は、エンジン自体に損傷があるという事です。
その場合はレッカーを使うようにしましょう。
バイク屋さんで見てもらい、確認をしてもらうようにしましょうね。
せっかくのあなたのバイクを壊さないためにもです!
それではまた。