近年心筋梗塞や動脈硬化などの
成人病が問題となっていますが
それらの発症のリスクがトランス脂肪酸を
摂取することで高まるといわれています。
これはあくまでも摂取しすぎると
リスクがあるということですが
アメリカでは2006年以降、トランス脂肪酸の
使用表示が義務付けられました。
しかし使用量は減っているものの安全と認められず
このたび、食品使用の禁止となりました。
日本では表示義務も規制もありませんが
一体これからどうなるのでしょう?
トランス脂肪酸とは?
食品の中でトランス脂肪酸が含まれているものは
たくさんありますが、なかでもバター、マーガリンは
より多く含まれている食品です。
バターに関してはトランス脂肪酸は含まれるものの
牛などの反芻胃(はんすうい)で作られる
天然のトランス脂肪酸ですので
ほどほどの量であれば大丈夫ですが
取りすぎには注意しなければなりません!
一方マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は
水素添加により人工的に作られた
トランス型脂肪酸(油)なのです。
自然界に存在しない物質とも言われているので
特に注意しなければいけません。
常温で置いているとバターはすぐに柔らかくなりますが
マーガリンの場合は常温でも固まったままということも
トランス脂肪酸が多く含まれている事がわかります。
ある実験で昆虫にマーガリンとバターを食べさせたところ
バターには近づいてきたものの
マーガリンには近寄りもしなかったということです。
それほど昆虫にとってはおそろしいものなんですね。
トランス脂肪酸の体への影響とは
2006年ごろからトランス脂肪酸の事を
「狂った油」「食べるプラスチック」などと
世間で話題になったことがありますが
これだけを聞くととても怖い食べ物を
口にしているのではないかと不安になりますよね(汗)
体内で善玉菌コレステロールを減らし
悪玉菌コレステロールの増殖することによって
あくまでも多く摂取し続けた場合だけ
支障をきたすということなのです。
しかし実際にリスクがある事は事実です。
ガン、心筋梗塞、動脈硬化、認知症、不妊、
アレルギー、アトピーなど発症率が
高くなると言われています。
その他免疫力が低下するため
細菌やウィルスが体内に入りやすくなります。
何度も言いますがこれは
摂取し過ぎた場合の話です。
トランス脂肪酸が含まれる食品とは
子供から大人まで人気のある
マクドナルドのフライドポテトに
トランス脂肪酸が多く含まれています。
ポテト自体にではなく揚げている油に
トランス脂肪酸が含まれていると言われています。
以下、身近な食品に含まれている
トランス脂肪酸の量を挙げます。
- マクドナルドのフライドポテト:3 .37グラム
- スジャータP褐色の恋人:6.47グラム
- 明治コーンソフト:9.04グラム
(100グラムあたり)
5年前にガンを発症しやすくなる物質が
含まれていると言われて
販売停止になった花王のエコナは
厚生労働省の特定保健用食品認可を
受けていながらも
トランス脂肪酸を多く含んでいました。
その他、
- 毎日のお弁当に役立つ冷凍食品、
- インスタントレトルト系食品
お菓子類でいえば、
- ケーキ
- アイスクリーム
- チョコレート菓子
- クッキー
- クラッカー
など多くのものに使われていますね。
上に挙げただけでも私たちが普段から
口にする物ではありませんか?
これでは「何も食べられないじゃないか!」と
思うでしょうが、
何度か言っているようにほどほどであれば
体に影響を及ぼす事はないですよ!
これからの食生活を見直すのに
良い機会かもしれませんね。
まとめ
アメリカでトランス脂肪酸の使用が禁止になりましたが
日本ではまだまだ和食という文化が残っており
アメリカとは食生活も違います。
近年日本も欧米化が進んでおり
トランス脂肪酸の摂取が多くなるのは
目に見えていますよね。
そうなると病気を発症する人も当然多くなるので
その時には日本も食の安全性を見直すでしょうね!!
実際問題として、病気になってからでは遅いのですが・・・
あとはご自身で食生活を見直すしかありませんね!
今私が望むとすれば食品すべてに
トランス脂肪酸の表示をしていただきたい
という事かもしれませんね(^_^;)