お風呂から上がったとき、寒いと感じます。
利用者様にも寒いとよく言われます。
入浴介助の寒さ対策はどうすればいいでしょうか?
入浴介助した後、利用者様が寒さでブルブルふるえていることはありませんか?
また、あなた自身も、入浴介助しているときは暑いのに、終わったら急に体が冷える経験をしたことがないですか?
私も入浴介助をする際に何も対策していなかったことがありました。
その時はとても寒い思いをしていたという経験があります。
でも大丈夫です。
介助者も利用者様も、入浴介助をする際に寒い思いをさせにくくする方法があります。
これからお話しすることを聞いていただければ、あなたも利用者様も体を少しでも冷やすことはなくなります。
また、ヒートショックを防ぎ、安全な入浴介助をすることができるようになりますよ。
それでは、入浴介助が引き起こす寒さと対策についてお話ししていきますね。
入浴介助の後はなぜ寒い?理由がコレ
入浴介助の後に寒いと感じる理由は以下の通りです。
- 利用者さんの場合、温まった体を冷やそうとする機能が働くため
- 介助者の場合、かいた汗が冷えてくるから
それぞれについてお話ししますね。
寒いと感じる理由1:利用者さんの場合、温まった体を冷やそうとする機能が働くため
利用者さんの場合、せっかく入浴して温まっても、体が温まりすぎたと感じて冷やそうとする機能が働くためです。
お風呂から出た瞬間、寒気がしたという経験、あなたも経験ありませんか?
人間の体は入浴中はしっかり温まりますよね。
しかし、上がりすぎた体温を冷まそうとする機能が働くのです。
例えば、熱を逃がすために汗をかいたり、血管を広げようとします。
温まった体を冷やそうとする体の機能のために、体は冷えやすくなります。
寒いと感じる理由2:介助者の場合、介助中にかいた汗が冷えてくるから
介助者の場合は、介助中に汗をかきます。
介助が落ち着いた頃に、かいた汗が冷えてくるからです。
浴室って利用者さんが冷えてもいけないし、温かくしていますよね?
その中で介助をする為、介助者は大量の汗をかきます。
その汗が、後々冷えてきて介助者は寒さを感じるのです。
入浴介助後の寒さ対策!利用者様への2つの対処法は?
入浴介助後の寒さ対策として、利用者様の場合は以下の二点が挙げられます。
- 利用者様の体を素早くバスタオルで拭き取る
- 脱衣所を暖かくしておく
それぞれについて説明しますね。
利用者様への寒さ対策1:利用者様の体についた水気や汗を素早くバスタオルで拭き取る
入浴直後に利用者様の体を素早くバスタオルで拭くことが効果的です。
なぜなら、入浴直後の体温低下は汗が原因だからです。
汗は蒸発するときに体温を下げる効果があります。
またお湯がついていたとしても、一緒に蒸発していく際に体温を下げやすくなります。
その汗を蒸発する前に拭き取ってしまえば、体温も下がりにくくなります。
ですので、利用者様の体についた水気や汗を素早くバスタオルで拭き上げることは重要です。
利用者様への寒さ対策2:脱衣所を暖かくしておく
脱衣所を暖かくしておくことも効果的です。
なぜなら、体温と室温が近いと寒さを感じにくいからです。
あなたも温かいところから急に寒いところに行くと寒く感じますよね。
利用者様からしたら、浴槽内から外に出ることが同じことなのです。
その為に脱衣所を暖かくしておくことで、利用者様が寒く感じることを和らげることができます。
入浴介助後の寒さ対策!介助者の2つの対処法は?
入浴介助後の寒さ対策で自分(介助者)の場合は、以下の方法が挙げられます。
- 介助中にタオルを携行しておく
- 着替えを用意しておく
それぞれについて説明しますね。
介助者の寒さ対策1:介助中にタオルを携行しておく
介助中にはタオルを首にかけるなど、携行しておきましょう。
入浴介助中には汗をかき、放置しておくと体を冷やしやすい原因となるからです。
そんな時にタオルを持っておくと、とっさに汗を拭えて便利です。
よって、介助中にタオルを携行しておくことをお勧めします。
介助者の寒さ対策2:着替えを用意しておく
着替えを用意しておくことも対策としてはお勧めです。
なぜなら、入浴介助中汗をかいたりお湯をかぶったりすることがあり、それが原因で後々寒くなることがあるからです。
お湯も温かいうちはなんともないでしょう。
でも、段々冷えてきます。
そんな時には介助後に着替えを用意しておくと、介助後に着替えることができて便利です。
「入浴介助後の寒さ対策について」のさいごに
入浴介助は温まることが目的ですが、対応を間違えると逆に体を冷やしてしまいます。
正しい対応をして、あなたも利用者様も入浴介助後に、寒気を感じないようにしてくださいね。
あなたの温かい対応が利用者様の心と体を温めるのです。
また、利用者様の笑顔があなたの心を温めてくれることでしょう。
正しい対策をとって、安全に入浴介助をしていってくださいね。