『超える』と『越える』。
この2つはどちらも、
 「こえる」と読むことが
 できる漢字です。
2つの漢字を合わせると
 「超越」という
 熟語にもなりますね。
しかしこの2つの漢字、
 どちらも同じ読み方なのですが、
 意味は少し違っているのです。
あなたは、
 この2つの漢字の違いを
 誰かに詳しく説明することが
 できますか?
もし知らないで、
 間違った使い方をしてしまうと
 恥ずかしい思いを
 してしまうかも!
今回は、
 「超える」と「越える」の
 違いと正しい使い方を
 あなたにお教えします!
「超える」の正しい使い方
超常現象、超能力などに
 使われる「超える」の「超」は、
 漢字辞書で調べると
 こういう意味がありました。
- ある範囲を抜け出る。
- 並みとはかけ離れている。
- 程度が甚だしいことを表す。
注目したいのは、
 1番目の
 「ある範囲を抜け出る」の
 ところです。
辞書にもある通り超えるは
 ある一定の範囲を過ぎた状態の
 ことを指すのです。
分かりやすく言うと、
 主に数値に対して使うのが
 正しいということですね。
例文にすると、
- 月収が10万円を超える
- テストで目標の点数を超える
- 会社の社員が1万人を超える
また数値以外の事では、
- 想像を超える
- 自分の理解を超える
といった風に使うのが、
 「超える」の正しい使い方です。
数値でなにかの基準を
 「こえた」時には、
 こちらの超えるを使いましょう!
「越える」の正しい使い方
これに対して、
 優越や越境などに
 使われる「越える」の「越」は、
 漢字辞書で調べると
 こういう意味がありました。
- ある所・時の境をこえる。
- 物事の範囲・程度をこえる。
- 標準をこえる。
注目して欲しいのは、
 1番目の
 「ある所・時の境をこえる」の
 ところです。
「越える」は
 境界や物や妨げを越える時に
 使われるということですね。
例文にすると、
- 大きな山を越えていく
- 暑い夏を越して、涼しい秋がやってきた
- 今年も家族と一緒に年を越す
また、場所や時間以外にも、
- 父の病気が峠を越え治りつつある。
- 素人の域を越える
- 引っ越しをする
という風に使うのが、
 「越える」の正しい使い方です。
数値ではないものを
 「こえた」時には、
 こちらの「越える」を
 使いましょう!
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「超える」と「越える」の違い
それぞれの意味を
 解説したところで、
 「超える」と「越える」の違いに
 ついてまとめていきます。
「超える」と「越える」の違いは、
 分かりやすく言うと、
 デジタルかアナログかの
 違いですね!
数字に関すること
 だったら「超える」、
 物体や物事に関すること
 だったら「越える」を
 使うと覚えておきましょう!
 
 