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介護

介護の技術!背抜きの方法とコツは?意味や目的も知りたい!

介護技術 背抜き コツ

 

あなたは介護の技術である背抜きって知っていますか?

 

一見地味だけど大事な技術、それが今回お話しします「背抜き」です。

実は私も介護の仕事をする前はどうやってするのか、なぜするのか知らなかったんです。

 

でも一旦やり方がわかると、介護士としてレベルアップできました。

 

そこで今回は背抜きの方法とコツ、する意味もぜひ覚えて活用してくださいね。

 

 

介護の技術である背抜きの方法!上手くやるコツは?

 

まずは背抜きの方法と、上手く行うコツについてお話しします。

背抜きと一言で言っても、実は圧を抜く部位によって以下の様な種類に分かれるのです。

  • 背抜き
  • 尻抜き
  • 足抜き

この三つについて、わかりやすく説明しますね。

 

背抜きについて

 

背抜きは文字通り、背中の圧力を抜く方法です。

以下の順序で背抜きを行います。

  1. 片手を利用者様の背中・首のあたりに手を回す
  2. 空いている方の手で利用者様のわき腹を軽く支える
  3. 利用者様の上体を起こす
  4. シーツと着衣を伸ばす
  5. ゆっくりと利用者様の体を元に戻す
  6. 同様のことを、もう片側で行う

 

各動作のポイント、注意点をお話しします。

 

片手を利用者様の背中・首のあたりに手を回す

 

まずは利用者様の背中や首のあたりに、手を回します。

この際に、利用者様の左にいる場合は右手を、右にいる場合は左手を入れます。

逆の手を入れようとしても、物理的に不可能です。

 

空いている方の手で利用者様のわき腹を軽く支える

 

空いている方の手で利用者様のわき腹あたりを軽く支えておきましょう。

そうすることによって、次の動作がやりやすくなります。

もちろん、強く支えてはいけません。

 

また、この時に利用者様の手はお腹のあたりに置いておいてもらいましょう。

利用者様の手が体の横に降りていると、背抜きした際に手を敷きこむことがあります。

 

利用者様の上体を起こす

 

主に利用者様の背中や首の後ろに回した手で上体を起こします。

利用者様の体重がかかってくるということもあり、大きく起こさなくて大丈夫です。

大きく起こすと介助者の腕に負担がかかるだけでなく、利用者様の体にも痛みがあります。

 

シーツと着衣を伸ばす

 

利用者様の体が少し浮いている状態で、シーツと着衣のしわを取ります。

ここで一つ注意があります。

片側だけで全てのしわを取るのは危険ですので、手前半分を目安に行いましょう。

 

ゆっくりと利用者様の体を元に戻す

 

ゆっくりと、利用者様の身体を下ろして背抜き完了です。

 

同様のことを、もう片側で行う

 

半分が終わったら、終わってない方の背抜きを行います。

 

尻抜きについて

 

尻抜きは腰、お尻の圧力を抜く方法です。

以下の順序で尻抜きを行います。

 

  1. 片手を利用者様の背中・首のあたりに手を回す
  2. 空いている方の手で利用者様の腰をしっかり支える
  3. 利用者様の上体を大きく起こす
  4. シーツと着衣を伸ばす
  5. ゆっくりと利用者様の体を元に戻す
  6. 同様のことを、もう片側で行う

 

各動作のポイント、注意点をお話しします。

 

片手を利用者様の背中・首のあたりに手を回す

 

まずは利用者様の背中や首のあたりに、手を回します。

 

空いている方の手で利用者様の腰をしっかり支える

 

空いている方の手で利用者様の腰をしっかり支えておきましょう。

背抜きと違って、ここではしっかり支えておきましょう

 

利用者様の上体を起こす

 

主に利用者様の背中や首の後ろに回した手で上体を起こします。

利用者様、介助者ともに負担が大きいので手早く行います。

 

シーツと着衣を伸ばす

 

利用者様の体が浮いている状態で、シーツと着衣のしわを取ります。

 

ゆっくりと利用者様の体を元に戻す

 

ゆっくりと、利用者様の身体をおろして尻抜き完了です。

 

同様のことを、もう片側で行う

 

半分が終わったら、終わってない方の尻抜きを行います。

 

足抜きについて

 

足抜きは足の圧力を抜く方法です。

以下の順序で足抜きを行います.

 

  1. 片手で利用者様の片方のかかとを持ち上げる
  2. ふくらはぎ、かかとあたりの着衣とシーツのしわを取る
  3. 足をおろす
  4. もう片方を同様に行う

 

各動作のポイント、注意点をお話しします。

 

片手で利用者様の片方のかかとを持ち上げる

 

足なら軽いからといって、両方一気にせず片方ずつ行いましょう。

両方まとめてすると意外と重いですし、利用者様に不快感があります。

 

ふくらはぎ、かかとあたりの着衣とシーツのしわを取る

 

利用者様の足が浮いている状態で、シーツと着衣のしわを取ります。

 

足をおろす

 

ゆっくり足をおろして足抜き完了です。

 

もう片方を同様に行う

 

片足が終わったら、終わってない方の足抜きを行います。

 

 

介護の技術!背抜きとは?する意味は?

 

介護の技術である背抜きとは、ギャッジアップした時にかかる、圧を抜くことです。

背抜きする意味は、利用者様の不快感の減少、ひいては褥瘡(じょくそう=床ずれ)予防です。

 

ギャッジアップすると、知らず知らずのうちにシーツや着衣にしわが寄ります。

しわがあったまま寝てると、あなたも不快に感じますよね。

あなたならば自分で体を動かして、少しでも不快でないように動くことができます。

 

でも、利用者様は自由に動けないのです。

だから利用者様に代わって、しわを伸ばすのが背抜きの意味です。

 

また、しわがあるまま寝ていると、しわの部分が原因で床ずれを起こしますので、その予防にもなります。

なぜなら、しわのある部分って、皮膚を圧迫しやすいのです。

骨が突出する代わりに、衣類やシーツのしわが突出する事によっても、床ずれが出来やすくなります。

よって、背抜きすることは床ずれ予防にもなります。

 

 

さいごに

 

背抜きは直接的な介助でないので、そんなに重視されないけど、非常に大事なのです。

少しの配慮で利用者様の不快感を取り除き、かつ床ずれ防止になります。

 

今回は、背抜きのための道具を使わないで出来る方法を紹介しました。

 

もしあなたが背抜き用のグローブなど所持している場合は別の方法もあります。

でも、道具などなくても背抜きはできます。

 

大事なのは利用者様の立場に立つことです。

相手の立場を尊重し、優しい介護を提供してくださいね。

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