今年の夏休み。宿題の山場は、人権作文!
中学生のあなたが、ボランティアや地域活動に、積極的に参加しているのならまだしも、人権について真剣に考えることって、あまりないのではありませんか?
そもそも人権という言葉自体、あまりピンとこないですよね!
読んで字の如く、人権とは人が持っている権利のことです。
さらに人権作文の意味を調べてみると、
「日常の家庭生活、学校生活、グループ活動、あるいは地域社会との関わりなどの中で、得た体験等を通じて、基本的人権の重要性や必要性について、考えたことなどを題材とした作文」
なんですって(*_*;
少し難しいかな?
要は、道徳の時間で習うような、「人として社会で生きていく上での権利というのは、とても大事なんだよ!」ってこと。
また、人権作文の文字数は、題名を除いて400字詰原稿用紙5枚以内です。
文字数にして約2000文字。作文にしては、結構歯ごたえがある量ですよね。
みんな、書き方が難しいと思っている、この人権作文を、簡単に書けるようにするには、どうすればいいのか?
私はめちゃくちゃ考えました(^^)v
そこで今回は、わかりやすいように、いじめのテーマに絞って、「話の流れはこうすればOK!あとは自分のことに当てはめるだけ!」のようなテンプレートを作ってみました。
その方法とは、次のように進んでいきますので、順に見て行きましょう!
- テーマの見つけ方
- 文章構成の作り方
- 「いじめ」テーマの例文
例文と言っても、コピペやパクリはダメですよね。
そこはうまくいくように、自分の体験に当てはめられるようにしてあるので、安心してくださいね。
それでは参りましょう!
テーマの見つけ方
一言で「いじめ」といっても、いろいろな話題があります。
まずは、いじめの中でも、あなたが特に関心のある話題を探してこなければなりません。
そのためには、インターネットが1番簡単です。
検索窓に、
- 人権 ニュース
- 人権 ニュース 地名(あなたが住んでいる県や市)
などと入れて、検索してみてください。
いろいろなニュースが出てきませんか?
その中でも、あなたが「この話題について調べてみたいな」と思うものを選びます。
あとは、選んだ話題について、
- さらにインターネットで深く調べる
- 身近な人に聞く
- 市役所に聞きに行く
などして、実際に経験したことをメモしていくと、人権作文を書く材料が揃っていきますよ。
文章構成の作り方
いじめについて、あなたが調べたことや経験したこと。
その内容を今度は文章にして行きます。
今回は、いじめの内容に特化しますが、基本的な考え方は、どのテーマでも同じです。
テーマが「戦争と平和」や「差別問題」などでもOKということです。
では、テーマをいじめにするなら、文章構成の1つの例として、
- 書き出し
- 本文
- まとめ
の3つの構成をオススメします。
では、それぞれのパートの書き方について詳しく見て行きましょう!
書き出しの書き方
あなたが、書き出しの部分が苦手なら、次のことを書くようにしましょう!
ニュースの概要を簡単に
あなたがいじめのニュースを見て、どんなニュースだったのかを簡単に説明します。
いつ、どこで、誰と、何をしたのような「5W1H」を意識するといいですよ。
自分の体験談を書く
いじめの問題に関して、過去に体験したことや、今回調べたことなどを書きます。
かぎかっこを使って、会話を多めにすると、臨場感が出ていいですよ。
問題提起
これまでに調べてきたり、教えてもらってきたことの中から、自分が不思議に思ったことを書きます。
問題提起をすることは、あなたの作文における、1番伝えたい思いを書くために、なくてはならないものなんです。
この書き出し部分で、500文字~800文字くらいになります。
本文の書き方
まずは、書き出し部分で書いた、問題提起について思うことや、自分の主張を書きます。
次に、その主張についての理由を書きます。
そして最後に、その理由を裏付けるようなデータや具体例を書きます。
これは、準備の段階で調べてきたことを書けばよいでしょう。
もしかしたらあなたは、長い文章を書くことが苦手で、この本文パートを書くことが、難しいと思うかもしれません。
そんな時は、主張を2つ、3つ、・・・と増やしていって、その主張1つ1つに理由と裏付けを書いていけば、割りと簡単に書くことができるようになりますよ。
ちなみに、文章構成のコツについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。
参考記事
⇒ 中学生の作文!書き方のコツ・基本とは?この方法なら超簡単!
実際には、この本文のパートで、500文字~1000文字くらいになります。
まとめの書き方
まとめのパートは文字通り、全体を通してのおさらいを書きます。
いままで体験したこと、調べたこと、感じたことをまとめます。
さらに、これからいじめの問題に対して、取り組みたいことも書きます。
このまとめのパートで、500文字くらいを目安としましょう。
ここまでで、いじめに関する人権作文の文章構成が、大まかにイメージできたかと思います。
そこで、次は具体的にどんな流れで文章を書いていけばいいのか、例を見て行きましょう!
「いじめ」テーマの例文
先ほど言った文章構成にそって、1つの文章の流れの例(テンプレート)を作ってみました。
この文章の流れに、あなたの調べたことを当てはめていくと、人権作文が完成です!
1つの文章のパターンを、まず覚えておけば、あとは中身を入れ替えるだけで、次々と新しい作文を書くことができるようになりますよ。
当てはめるだけ!いじめテーマのテンプレート
書き出し
1:先日こんな事(いじめに関するニュースや出来事)がありました。
2:それを聞いた時、僕はこう思いました
3:なぜ○○は~なんでしょうか?
4:それを知るために、僕は~をしました
本文
5:その時、あんな事やこんな事があって、
6:これから○○の時には、~をしようと心に誓いました
7:なぜなら□□は~だからです
8:以前、僕は(いじめに関する)あんな経験や、こんな経験をしました
9:誰誰からもこんな事を聞きました
10:したがって、○○は~なのです
まとめ
11:いままでの事を簡単に言うと、△△なのです
12:今回あんな事やこんな事を経験したおかげで、これからは~しようと思います
この文章の流れに、その時の情景や、会話を面白くリアルに盛り込んでいけば、OKです。
簡単ですよね!
さいごに
いかがでしたか?
文章が苦手なら、まずは基本の型みたいなものを、まずは覚えましょう。
その型に沿って書いてみて、慣れてくれば、だんだん自分の型というものが出来上がってきます。
そうなったらしめたもので、いつの間にか苦手意識もなくなっていて、作文を書くことが楽しくなってきます。
できれば、夏休みのギリギリに焦って書くのではなく、少し余裕を持って準備しましょう。
どうせやるなら、作文コンクールに入賞できるような作品にしたいですよね。
がんばってください!