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「ファーストペンギン」の意味や由来、使い方を例文で解説!言い換えや英語では何ていう?セカンドペンギンとの違いは?

ファーストペンギン 意味 由来 使い方
なや美

奈緒さん主演の新ドラマ「ファーストペンギン」が始まります。

ファーストペンギンって、そもそもどういう意味なんですか?

「ファーストペンギン」という言葉をご存じですか。

ビジネスシーンでよく使われ、最近ではテレビドラマのタイトルや台詞の中でも使われている言葉です。

なんか比喩的な意味のある言葉なんだろうなと想像はつくのですが、なかなかイメージしづらいですよね。

そこで今回は、「ファーストペンギン」の意味や由来などを解説していきます。

この機会に使い方をマスターし、上手に使ってみて下さいね。

「ファーストペンギン」の意味や由来、使い方を例文で解説!英語では何ていう?

「ファーストペンギン」とは

 新たな分野に先人を切って挑戦する、ベンチャー精神の持ち主

を意味する用語です。

ビジネスシーンで使われることが多く、

  • リスクを承知で新しい領域に挑むベンチャー企業の創始者や、それによって利益を得た人
  • 「新しい価値観」や「新しい技術の開発」などにチャレンジする人

などを指し、単にベンチャー精神の持ち主の呼称だけでなく、

勇敢さに敬意を示すための言葉

としても使われています。

世界で初めて個人向けコンピューターの大量生産・大量販売に乗り出した

 『スティーブ・ジョブズ』

のように、最初に行動を起こした人を例えて、

ファーストペンギンの例文

 「スティーブ・ジョブズはこの業界のファーストペンギンだった」

このように使います。

「ファーストペンギン」の由来には、ペンギンの習性が関係しています。

ペンギンは集団で行動しますが、猿などにみられるボスやリーダーというものは存在しません。

ですので、ペンギンの行動はリーダーの支持を受けたものでなく、

 最初に動いた1羽に追従する

という特徴があります。

その為、魚がいそうな氷穴を見つけても、多くのペンギンが行動を起こしません。

その中で、一番最初に飛び込む勇敢な行動をするペンギンのことを

「ファーストペンギン」

と言います。

その様な習性を例えて、

新しい分野に飛び込んで何かを立ち上げる

人物のことを「ファーストペンギン」と呼ぶようになりました。

もともと英語圏で使われていた言葉なので、英語でも

「First Penguin」

と表記され、使い方は日本語と同じになります。

「ファーストペンギン」の類義語や対義語は?英語ではどう表現する?

「ファーストペンギン」の類義語としては

「パイオニア」

があります。

「パイオニア」は日本語で

開拓者、先駆者、草分け

といった意味になり、

最初に物事を始めた人

を指します。

ただし、先駆者という点では同じような意味になりますが、「ファーストペンギン」の場合は

新規開拓をしたか否かよりも、意欲や姿勢を重視

しているという違いがあります。

では、「ファーストペンギン」の対義語は何になるでしょう。

先陣を切るよりも後からついていく

といったニュアンスから言うと、

  • 「追随」
  • 「後進」

といった言葉になります。

英語では

  • 「follower(追随(者))」
  • 「younger man(後進者(先人の道をたどる人))」

となります。

「ファーストペンギン」の嘘や誤解とは?実際は押されて落とされる?

ここまで、「ファーストペンギン」のことを

魚を得るため危険を顧みず、一番最初に海に飛び込む勇敢なペンギン

ということで、ビジネスにおいては

リスクを恐れず先陣を切るベンチャー精神の持ち主

に対し、敬意を示す言葉として使われている、と解説してきました。

では、本当に危険を顧みず、自ら海に飛び込むペンギンは存在するのでしょうか。

結論から言うと、

その様なペンギンは存在するかは分からない

と言えます。

実際に、最初に飛び込むペンギンはいますが、本当は何を考えているかは誰にもわかりません。

その行動を見た人間が、

勇気ある行動をしたように見えた

というところから、「ファーストペンギン」の考え方が生まれたのではないでしょうか。

また、「ファーストペンギン」は安全確認のため

後ろのペンギン(セカンドペンギン)から押されて海に落とされている

という意見もありますが、これも本当の所は分かりません。

ペンギンは「集団で行動する」ことで極寒の地で生存しているので、

  • 自発的に飛び込む「ファーストペンギン」
  • リスクを確認して行動する「セカンドペンギン」

といった行動はとらない、と考える方が無難ではないでしょうか。

「ファーストペンギン」と「セカンドペンギン」の違いは?

「セカンドペンギン」とは、先ほども述べたように、「ファーストペンギン」の後

リスクがないことを確認したのちに後を追う、二羽目のペンギン

のことを指します。

そこから、

リスクの小ささを確認した後新しい分野へ参入する人や企業

を意味します。

「ファーストペンギン」が

未開の新分野に挑戦する勇者

であるのに対し、「セカンドペンギン」は

「ファーストペンギン」の実績をもとに利益を生み出す

存在と言えます。

「ファーストペンギン」が開いた市場を継続させるためにも、「セカンドペンギン」は必要な存在と言えます。

「ファーストペンギンについて」のさいごに

以上、「ファーストペンギン」の意味や由来について解説してきました。

例文では、『スティーブ・ジョブズ』の名前をあげましたが、日本にも「ファーストペンギン」と呼ばれるような人もいます。

例えば、NHKの朝のドラマ『あさが来た』の台詞でも使われ、主人公のモデルでもあった『広岡朝子』さんもその一人と言えます。

明治時代に銀行や生命保険、大学の基礎をつくるなど、新しいことに次々と挑戦する姿は「ファーストペンギン」と呼ばれるのにふさわしい人物と言えるかもしれませんね。

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