「バイクに乗っていて、アクセル開けると異音がするっ!これって何が原因?」
バイクから異音がすると、不安になりますよね?
特に新人のあなたはバイクから色んな音、シャリシャリやシャーという音が何の音か分からないでしょう。
また、一般的に変な音と言われているガラガラ音や、キーンという音が聞こえたら、不安でたまらないですよね。
ではバイクから出る様々な異音、それは
- どこから出ているのか?
- 異音の種類と原因は?
- 異音への対処
- 実際に異音として、修理するなら、どのくらいの費用がかかるのか?
今回は、これらをしっかりとお伝えします。
では、行ってみましょう!
アクセルを開けると異音がする!チェックする場所はどこ?
エンジンから異音があった時、あなたがチェックする場所がいくつかあります。
- ドライブチェーン
- ブレーキ系
- タイヤ(ホイール)
- エンジン
と、優先的にはこの四つです。
どれも金属同士の接触で回転運動をしています。
なので、何かしらの音が必ず出ていることになります。
特にエンジン部分は、他の所よりも色んな音が出ます。
回転運動する部品の塊だからです。
「上記の4つのチェックポイントのうち、何から順番に見た方がいいの?」
と思いますよね?
アクセルを開けたら異音がする!との事ですので、まずはドライブチェーンをチェックしてください。
次にブレーキ系やタイヤをチェックですね。
最後にエンジンをチェックするという流れがいいと思います。
なぜかというと、エンジンの点検修理は他に比べるとかなり費用が掛かりますからね。
ただし、明らかにエンジンから大きな音が出てる!という場合は、わざわざ順番にチェックする必要はないです。
順番にチェックするのは、どこから異音が出ているか分からない場合の時ですね。
アクセルを開けると異音がする!どんな音の種類がある?原因はなに?
音の種類ですが、上記で述べた箇所ごとに音が違います。
異音の種類:チェーンの場合
新品チェーンやメンテナンスが行き届いているチェーンは殆ど音が聞こえません。
しかし錆(さび)が多くなったり、チェーンオイルがなくなってしまって、動きが悪くなったチェーンは音が出ます。
シャラシャラ音だったり、ゴロゴロ音です。
異音の種類:ブレーキ関係の場合
ブレーキもパッドとディスクがわずかに接触していたり、部分ごとで接触しているのが正常です。
そのため、音が出てしまいます。
ディスクの全周でわずかに当たっていると、シャーという音が出ます。
また、部分ごとにディスクに当たっていると、シャンシャンという音が出ています。
異音の種類:ホイールの場合
ホイールにもベアリングが使われています。
正常だと音はほとんど出ません。
しかし、雨や摩耗によって、どんどん劣化が進行すると、ゴロゴロと音が出てきます。
音が出てくると、かなり摩耗や劣化が進んできています。
また、回転が速くなると、低速では聞こえなかった音が聞こえる、という可能性もあります。
この場合はベアリングがダメになってきている事が原因になりますね。
異音の種類:エンジンの場合
色んな音が出ているのがエンジンであり、低回転から高回転までの間で、出る音の種類は様々です。
「カムギアトレーン」と呼ばれる機構、ホンダ車が多いですが、かなり特徴的な音が出ます。
高回転になればなるほど、ヒューンだったり、キュイーンだったり聞こえ方は様々です。
また、キャブ車はアクセルを開けると、キンキンッと音が出ることがあります。
これはノッキングと言い、ガソリンと空気の混合比のバランスが崩れてしまっている場合があります。
また、かなりの低速(1000~1200回転)からアクセルをそこそこ開けると、ガラガラと音が鳴ることもあります。
この場合はエンジンに負荷が掛かったために出てくる音です。
これは不具合ではありません。
しかし、エンジンに鞭打ってるようなものなので、この現象を起こすような操作はあまり好ましくはないですね。
また、カワサキのバイクはエンジンのノイズ音が大きい個体が多いです。
かなり調子のいいエンジンでも、ノイズ音が大きいものもあります。
私も数台カワサキ車を所有したことがありますが、所有したバイク全てノイズ音は出ていました。
他の車両よりも大きめのノイズ音の車両もありましたが、山道をスイスイ上がっていくほど調子のいいものでした。
なので、エンジンのノイズ音は、全てが不具合というわけではありません。
アクセルを開けると異音がする!原因別の対処法は?
ホイールのベアリングは、新品の物に交換が必要です。
そのまま使っていると最悪破損してしまいます。
チェーンは清掃と給油をすれば改善はします。
しかし、劣化や摩耗が酷い場合は、一時的なものでしかないので、交換するのがベストですね。
エンジン関係ですが、基本的に低走行車(70000キロ未満)であれば、特別何か今すぐにすべきことはないでしょう。
過走行車(70000キロ以上)で、かなりノイズ音が大きいなら、リフレッシュも視野に入れるのも良いかもしれません。
しかし、ノイズ音が大きくても、エンジンの調子がいいなぁと思う場合は、無理にリフレッシュしなくても良いです。
なぜならリフレッシュした場合、逆に調子が悪くなるという事もありますので。
上記でお伝えした、アクセルを開けるとキンキンと金属を叩いてるような音がする状態でしたら、修理が必要です。
【目安】アクセルを開けると異音がする!修理する場合費用はどれくらい?
部品も価格変動しますし、交換する点数にもよるので、以下はおよその目安になります。
修理費用の目安
- タイヤのホイールベアリングの交換 → 部品と工賃でフロントで15000円、リアで20000円
- チェーンはチェーンのみの交換 → 26000~40000円
(価格に幅があるのは、チェーン自体が安いものから高いものがあるためです。) - エンジンの異音、アクセルを開けるとノッキングを起こす症状の場合 → 50000円以上
(キャブレターの同調や最悪はO/Hになるので)
(注)O/H:オーバーホール(overhaul)とは、「全面的な見直し」や「分解検査する」という意味を持つ英語です。
エンジンや燃料系は一過性の不具合もけっこうあります。
作業中に出てくることを考えると、多く考えている方が賢明ではあります。
また、ノイズ音が本当に嫌だからという場合は、エンジンのO/Hという選択肢もあります。
しかし、バイク一台買える程の費用がかかるため、現実的ではないです。
新車に買い替えたほうが良い場合もありますからね。
そのうえ、修理するのに時間もかかります。
O/Hを行ってもノイズ音が解消しないという可能性もありえますので、お勧めはできません。
さいごに
今回は、バイクの異音についてお伝えしてきました。
異音と言っても、機構特有の音であったり、ベアリングやピストンが縦運動や回転運動で発生する音など、さまざまです。
正直なところ、この音は大丈夫、これは異音だから対処すべきと、ここで断言ができないのが、音の難しいところでもあります。
もちろん、チェーンやホイールベアリングから出てくる音に関しては、確実ではあります。
しかし、エンジンに関しては、実際にその音を聞いてみないことには、簡単に判断ができません。
それこそ、現在私の乗っているバイクも、他の人が聞くと異音でしかない音が盛大に出ています。
しかし、そのバイクがドゥカティというメーカーの名前を補足すると
「あ、ならその音は大丈夫」
と判断できてしまいます。
なので、本当に気になるようであれば、整備士に見てもらい、判断してもらいましょう。
そうすることによって、あなたも自然と知識がつき、他の新人ライダーさんにもアドバイスができるようになれちゃいますよ!