あなたから~メリークリスマ~ス笙ォ
サンタクロースイズカミングトゥタ~ウン♪
12月も下旬に近づくと、街でクリスマスにちなんだ歌を耳にするようになってきますね。
「サンタが街にやってくる」の歌に代表されるように、クリスマスにはサンタクロースが当たり前のように登場します。
でも、なぜサンタクロースなんでしょうか?
そもそも、クリスマスとサンタクロースに何か関係があるのでしょうか?
あなたが持っているサンタクロースのイメージってどんなもの?
パッと特徴を思い浮かべられますか?
でも、クリスマスプレゼントの主役である子どもたちは、サンタクロースについて、私たち以上に素朴な疑問を口にしますね!
そこで今回は、大人では当たり前のように認識しているけど、今さら恥ずかしくて聞けないような、サンタクロースに関する疑問をまとめてみました(^^)
- サンタクロースに関する6つの疑問
- サンタクロースとクリスマスの関係は?
の順で、色々な疑問にお答えしていきますよ。
もしかしたら、答えを聞けば意外と知らなかった!なんてこともあるかもしれません!
最後まで読んでいただければ、あなたの謎もスッキリできます。
さらにクリスマスには、子どもたちの夢を壊さないように、ちゃんと伝えてあげたいですよね。
それでは参りましょう(^^)
サンタクロースに関する6つの疑問
サンタクロースについて、いろんな疑問がわいてきた時には、まず「聖ニコラウスの伝説」を参考にすればスッキリしますよ。
聖ニコラウスとは、サンタクロースのモデルといわれている人物で、キリスト教の司教でした。
その「聖ニコラウスの伝説」とは、こんなお話です。
「ある日ニコラウスは、貧しさのあまり、三人の娘を嫁がせることの出来ない家の存在を知った。ニコラウスは真夜中にその家を訪れ、屋根の上にある煙突から金貨を投げ入れる。このとき暖炉には靴下が下げられていたため、金貨は靴下の中に入っていたという。この金貨のおかげで娘の身売りを避けられた」
またその後、アメリカで発表された「サンタクロースがきた」という詩によって、現在のサンタクロースのイメージが定着しました。
今でもアメリカでは、クリスマスイブにこの詩が朗読されていて、人々の心の中に根付いています。
「サンタクロースがきた」の中には、
- 靴下
- 小さなソリ
- クリスマスの前の晩
- 8頭のトナカイ
- 煙突
- おもちゃ
- あごのひげ
などの、現在のサンタクロースのイメージを彷彿させるキーワードが発見できます。
これらを踏まえて、以下の疑問を見ていきましょう!
なぜ煙突から入るの?
聖ニコラウスは別名「子供の守護の聖人」とも呼ばれています。
聖ニコラウスの伝説にもあったように、娘を守るために金貨を投げ入れたのは、まさしく「煙突」からだったんですね。
また「サンタクロースがきた」の中にも、”煙突から降りてきて聖ニコラウスがついに来た!”という記述もあります。
これらのことから、サンタクロースは煙突から家に入ってくると信じられるようになったんですね。
そもそも、私たち日本人の住宅事情では、暖炉も煙突もない家が多いので、サンタクロースは入ってこれませんよね?
かと言って、インターホンを鳴らして玄関から入ってくるのもどうかな?とも思います。
あくまでイメージということで、子どもたちには夢を持ってサンタクロースを迎えてほしいですね。
なぜプレゼントを配るの?
プレゼントも煙突と同様に、エピソードから読み解けますね。
靴下に金貨が入っていたことから、金貨をプレゼント(贈り物)に見立てれば、サンタクロースがプレゼントを配るようになったのも納得できます。
しかし、最近ではクリスマス商戦という言葉があるように、この風習にあやかって、世間でも「クリスマスにはプレゼントを!」と活気づきます。
これに加えて、世界各地の文化や風習が入り混じって、「サンタクロースがプレゼントをくれる」と、現在私たちは認識するようになったんですね。
なぜ夜なの?
「聖ニコラウスの伝説」「サンタクロースがきた」にも、”真夜中””クリスマスの前の晩”という記述があります。
そこから、サンタクロースは夜にやってくると信じられるようになりました。
大人的な発想だと、子どもたちが寝る前にサンタクロースが来てしまったら、「サンタクロース=親」だということがバレてしまって、夢が壊れちゃいますよね?
なので子どもたちには、「サンタさんはお顔を見られると恥ずかしいから、夜にやってきて、そっとプレゼントを置いていくんだよ!」という風に教えてあげましょう。
なぜおじいさんなの?
なぜひげを生やしているの?
なぜ太っているの?
なぜ赤と白の服を着ているの?
サンタクロースの容姿に関するこれらの疑問についても、「サンタクロースがきた」を見てみましょう。
そこには・・・
- あごのひげは雪のように白い
- まるまる太った、陽気な年老いたエルフ(妖精)
とあります。
やはり、風貌に関しても詩のイメージが強かったんですね。
でも理屈で考えても、サンタクロース=おじいさんでないと、しっくりこないのは私だけでしょうか?
なぜなら、子どもたちにプレゼントをくれるだけでなく、色々なことを教えてくれる存在であることが、サンタクロースに求められていることだから。
であれば、経験豊富なおじいさんという設定が1番しっくりくるのではないでしょうか。
また、サンタクロースのモデルである聖ニコラウスのイメージも、「おじいさん」「あごにひげ」なんですね。
これらのイメージが重なりあって、現在の私たちのサンタクロース像が出来上がりました。
ところで「サンタクロースがきた」の詩には、服の特徴に関する記述はありますが、服の色のことは書かれてないんですよ。
サンタクロースの服の色といえば、私たち日本人のイメージではやはり「赤と白」ですよね。
そして、服の色が赤と白の理由で有力な説は、「コカコーラがイメージを広めた」というもの。
昔、コカコーラは体に悪い飲み物という印象があったようです。
なんとかして、子どもたちに悪い印象を取り除いてほしいと思っていたコカコーラは、サンタクロースの色をコカコーラの色と同じようにして、宣伝したようです。
これが爆発的に広まって、現在のサンタクロースのイメージが定着したんですね。
ちなみに国や文化によって、サンタクロースの服の色は、緑や青、黒などもあるそうですよ。
なぜソリを引くのはトナカイなの?
トナカイが空を飛んで、ソリを引くってだけでも、かなり幻想的ですね。
一説では、「トナカイの大きな角が夜空を羽ばたく翼のように見えるから」だとされています。
また「サンタクロースがきた」の詩の中にも、
- ”鷲より速くトナカイたちは降りてきた”
- ”おもちゃでいっぱいのソリと聖ニコラウスを乗せてトナカイたちは屋根まで飛んで行く”
という記述があります。
ちなみに、サンタクロースには住所があるのはご存知ですか?
サンタクロースに手紙を出す時、カナダやフィンランドなどを宛先にします。
カナダやフィンランドといえば寒い国ですよね?
そんな寒い国でソリを引く動物として、イメージにピッタリなのが、寒い地域で生息するトナカイだというわけなんですね。
サンタクロースはプレゼントをもらうの?
「サンタクロースはプレゼントを配ってばかりで、サンタクロース自身はプレゼントをもらっているのか?」という素朴な疑問が湧いてきませんか?
ここでは少し精神的な話になってしまいます。
プレゼントをもらうことは、確かに嬉しいですよね?
でもあなたは、プレゼントをあげて喜んでくれる顔を見るだけで、幸せな気分になりませんか?
そう!サンタクロースにとって、子どもたちの幸せな笑顔を見ることが最高のプレゼントなんですね!
これは、キリスト教にもある「与えなさい。そうすればあなたがたにも与えられる」という教えにも通ずるところがあります。
私たちもサンタクロースをお手本にして、子どもたちには与えることを実践していきたいですね!
サンタクロースとクリスマスの関係は?
クリスマスにはサンタクロース!っていう印象が強すぎて、私たちは元からクリスマスとサンタクロースは関係があったのだと思いがちです。
でも実は、この両者は関係ありません。
後になって作られた関係性だったんですよ!
先程も言ったように、サンタクロースのモデルだとされているのは、聖ニコラウスでしたよね。
そして次のような要因が、サンタクロースとクリスマスを結びつけたのだと、私は考えます。
- クリスマスとは、イエス・キリストが降誕したことを記念する日で、キリスト教の行事である
- 聖ニコラウスは、キリスト教の司教だった
- オランダでは、聖ニコラウスの祝日が12月6日でクリスマスに近い
- 聖ニコラウスの祝日には、子供にプレゼントを贈る習慣がある
- この習慣が後にアメリカに伝わった
実際にアメリカで、「サンタクロースがクリスマスにプレゼントを配る」という習慣が定着したのは、18世紀頃だといわれています。
それがやがて日本に伝わり、現在私たちが認識している「サンタクロースとクリスマスの関係性」の元となったんですね。
これまでにより、クリスマスというキーワードを介して結びつく、「サンタクロース」と「キリスト」は違う人物だということもわかりました。
文化や習慣って、経済の思惑とかが絡んで、「意外と後から作り上げられるもんなんだなぁ(゚д゚)!」と、あらためて感じました。
バレンタインデーやホワイトデーなどもしかりですね!
さいごに
サンタクロースに関する今さら聞けない疑問は解消していただけましたか?
これで、楽しくクリスマスを過ごすことができますね!
まとめると、
- 「聖ニコラウスの伝説」と「サンタクロースがきた」によって、サンタクロースのイメージが作られた
- サンタクロースは夢があるけど、イメージは後付けで、宣伝色が見え隠れするものだった
ということです。
でもあなたは子どもたちに、夢のある部分を保ちながら、ぜひ色々な疑問に答えてあげてくださいね。
楽しいクリスマスを過ごされることを願っています(^^)v