毎年2月頃になると、旧正月のお祝いをする習慣がアジアの各国にはあるようですね。
中国や韓国、ベトナム、タイなどは1月1日よりも盛大に旧正月をお祝いします。
旧正月って、節分や立春の頃に来るイメージがあるのですが、まったく一緒の日ではないようです。
先日、旧正月と節分と立春の違いについて、占いに詳しい友人に聞いてみたところ、めちゃくちゃわかりやすく教えてくれたんですよ!
実は暦の違いを理解すれば、旧正月と節分と立春の違いがスーッと飲み込めるんですよ~♪
その辺りの流れを、これから詳しくお伝えしていきますね。
暦の違いとは?
現在私たちが当たり前に使っているカレンダーは、太陽暦(グレゴリオ暦)といいます。
私は昔からグレゴリオ暦を使っていると思っていましたが、意外と歴史は浅く、明治時代からなんです。
それ以前の日本で使っていた旧暦(太陰太陽暦)と呼ばれるものは、月の満ち欠けで日にちを決めていました。
太陽暦は1年を365日で計算しますよね。
それに対し、旧暦は1年を354日で計算していたのです。
例えば、地球が太陽の周りを1周するのに比べて、旧暦は11日足りませんよね。
そうすると、季節と暦がずれてくるので、旧暦では閏月(うるうづき)と呼ばれる月を作ってズレを補正していたのです。
ここで、覚えておいてほしいことは
- 今のカレンダーは太陽の動きで決めている
- 昔のカレンダーは月の動きで決めていた
ということです。
では、それを踏まえて旧正月とは何か?を見ていきましょう。
旧正月とは?
旧正月とは一言で言うと、旧暦における元日(1月1日)のことです。
先ほど言ったように、旧暦は月の動きで決まるので、今のカレンダーとはズレていることは理解できたと思います。
ということは、旧暦における元日は今のカレンダーに直すと、毎年日付が変わるのですね。
ちなみに2017年は1月28日です。
節分が2月3日で立春が2月4日なので、明らかに日付が違いますよね。
ではなぜ、節分や立春が旧正月と同じだと 勘違いされやすいのでしょうか?
次の章で、わかりやすく説明していきますね。
節分と立春とは?
旧暦では日付は月の動きで決まリましたよね。
しかし、1月、2月、・・・というような月は、二十四節気(にじゅうしせっき)という考え方で決めていたのです。
ここでまた別の暦が登場します。
二十四節気はそれぞれの節気によって区切られていますよね。
その区切られた期間を、旧暦における「ひと月」に当てはめたら、旧暦の日付と季節との関係があまりずれません。
このような考え方の暦を「節切(せつぎり)の暦」といいます。
また二十四節気というのは、旧暦のような月の動きを基準とした暦と、季節とのズレを調整するために考えだされたものです。
したがって太陽の動きが基準となるんです。
二十四節気において、冬至と春分の中間にあたるのが、立春といって毎年2月4日頃です。
そして、立春の前日のことを冬の節分と言い、昔から季節の変わり目とされていたんですね。
ということは、季節は4つあるので節分も4つあるということです。
そして節切(せつぎり)の暦では、「二十四節気における立春から始まる月」を、一月または正月と呼びました。
また一方で、旧暦では、「二十四節気における雨水が含まれる月」を正月と呼びました。
すなわち旧正月は、「雨水が含まれる月の朔日(新月の日)」だったんです。
月を決めるだけで、日付を決めているわけではないという点が、話をややこしくしている原因なんですね~
二十四節気における立春が太陽を基準としているのに対し、旧正月が月を基準としているのでズレるのは当然ですよね。
まれに、旧正月と立春が重なる年があります。
この年は縁起がいいとされていて、次に来るのは2038年だそうですよ!
まとめ
いかがでしたか?
少しややこしかったですよね~
旧正月と節分、立春の違いをわかりやすくまとめると、
- 旧正月・・・旧暦における元日(1月1日)のこと
- 節分・・・立春の前日
- 立春・・・二十四節気における一月の始まり。1月1日とは限らない
です。
この微妙な違いを分かっていただけると、お子さんにも簡単に説明することができますよね。