皆既月食や流星群など、めずらしい天文ショーのたびに
胸踊らせている私の家族です\(^o^)/
月ってスピリチュアルな気分にさせてくれるし、
なぜかふと願い事などしてみたくなったりしませんか?
中でも、皆既月食の時の赤い月はかなり神秘的ですよね~♪
前回の皆既月食を家族で見ていた時に、当然うちの子も
「なんで、皆既月食って起こるの?」って聞いてきたんですね。
皆既月食の仕組みを、こどもにもわかるように教えるのは、
なかなか骨が折れました。
でも、教え方をほんの少し工夫するだけで、
子供でも皆既月食の仕組みを理解することができたんですよ!
うちの子でも5分で理解できたこの方法を
あなたも知りたくありませんか?
教え方もめっちゃ簡単なんですよ~♪
そこで今回は、皆既月食の仕組みについて
- あなたがざっと理解する
- 子どもへの教え方を工夫する
- 実際に子どもへ教える
という手順を踏んで見て行きましょう!
皆既月食の仕組みがわかると、子どもたちは
ますます天体に興味をもってくれるので、
理科の成績もきっと上がりますよ。
それでは参りましょう!
皆既月食の仕組みをわかりやすく!
皆既月食の仕組みを頭でイメージするのは
大人でも難しいですよ。
まずは、わかりやすく理解するために
太陽と地球と月の位置関係を
見て行きましょう!
なにごとも基本が大事ですもんね(^^)v
太陽・地球・月の位置関係
太陽は恒星(こうせい)と言って、みずから光っている星です。
次に、恒星の周りをグルグル周っている
星のことを惑星(わくせい)といいます。
すなわち、地球は惑星ですね。
さらに、惑星の周りをグルグル周っている
星のことを衛星(えいせい)といいます。
月は地球の周りを周っているので、衛星ですね。
月は衛星なのに、なぜ光って見えるのか知っていますか?
そうなんです!月は太陽の光を反射しているからなんですね。
そして、太陽と地球と月の位置によって、
月の見え方が変わってくるのです。
(A図参照)
月が太陽側にある時が新月、
太陽の反対側にある時が満月となります。
A図だけを見ていると、
「満月の時、月はいつも地球の影に隠れていないの?」
と思いませんか?
そこで、B'図を見てください。
B'図は太陽側から見た地球と月のイメージです。
B'図を見ると、月が地球の周りを周る軌道と
地球が太陽の周りを周る軌道との
傾きが5度違う事がわかります。
月と地球の公転軌道が交わる点で、太陽から見ると
月と地球が一直線上に並ぶんですよ。
それを踏まえて、B図を見てください(^^♪
B図はA図を横から見たもので、
満月の日の月の位置をわかりやすいように
表現したものです。
B図を見ると、大抵の場合、
月は地球の影より北に行ったり南に行ったりして、
重なることはめずらしいですね。
以上が、満月の時、
月はいつも地球の影に隠れているとは
限らない理由なのです。
では、
「もし太陽と地球と月が一直線上に並んだら?」
(地球と月の公転軌道が交わる点で、満月になる)
って思いますよね?
そうなんです!この時がまさに皆既月食なんですよ!
ただ、皆既月食になるためには条件があって、
地球の影に完全に隠れている状態でないといけません。
影にも種類があるので、
その影について少し見て行きましょう!
本影と半影とは?
影には本影(ほんえい)と半影(はんえい)というものがあります。
写真を見てもわかるように、
壁に映っている人形の影の中の方は、
真っ黒ですが、外側の方はぼんやりとなっていますよね。
この真っ黒の部分を本影、ぼんやりしている部分を半影といいます。
光源と対象物との距離や、光源の大きさなどによって、
本影と半影の大きさも変わってきます。
では、C図を見てください。
太陽が光源で、地球の影がどのようになるのかを
イメージした図です。
これを見ると、地球の本影と半影がどうなっているかが
わかりますよね。
さて、太陽・地球・月の位置関係と、本影・半影が
理解できたけど、皆既月食となんの関係があるの?
って思いませんか?
その答えは次の章でわかりまーす!(^^)!
それではいよいよ皆既月食の仕組みを
見て行きましょう!
皆既月食とは?
月の満ち欠けの周期は約29日なので、
1年間に約12回の満月の日があることになります。
その満月の日の中でも、太陽と地球と月が一直線上に並ぶ日が
まれにあるんですね。
さらに、月が地球の本影に完全に隠れている状態を
皆既月食といいます。
中には本影をかするように、
月の一部分だけ隠れる状態もあるんですよ。
この状態を部分月食といいます。
皆既月食の日に月を観察していると、
半影にかかり始めた時は、色が変わったなぁくらいで
肉眼ではほとんどわかリません。
でも、本影にかかり始めた時は、
肉眼でもハッキリと、神秘的な地球の影を拝むことができますよ~♪
少し長くなってしまいましたが、これであなたは
皆既月食の仕組みを理解できたのではないでしょうか?
でも、こどもにはちょっと難しいですよね。
子ども向けに教える時は、わかりやすいように少し工夫が必要です。
私が子どもに教えた方法をぜひ参考にしてくださいね。
こどもにはこう教えよう!
子どもに難しいことを教えるには、口で説明するより、
実際に一緒にやってみるのが一番です!
手順は次のとおりです。
用意するもの
- 懐中電灯(太陽の代わり)
- スマホ(地球の代わり)
- ボール(月の代わり)
手順
- 部屋を暗くして、壁やスクリーンに向かって懐中電灯をあてる
- スマホのカメラ機能を立ち上げる
- 壁と光源との間にスマホを置いて壁を映す
- スマホの周りにボールを色々な位置においてみて、
地球から見た月の光り方を説明する - 特に満月の位置は上や下にボールを動かして
詳しく説明する - 懐中電灯の光とスマホとボールが一直線上に並ぶ
状態が皆既月食だと、画面を見ながら説明する
いかがですか?
こうやって、天体の動きを物に例えれば、
子どもでも直感的にわかりやすいようですよ。
うちの子はスマホの画面を見ながら
「そっかーわかりやすいね!」と言って
喜んでいました。
あなたもぜひ試してみてくださいね~(^^♪
さいごに
いかがでしたか?
天体が空間を動く様子をイメージすることは、
大人でも難しいですよね。
今回は身近なもので、簡易的に説明しましたが、
あなたなりに工夫して、もっとわかりやすい方法が
見つかるといいですね。
ちなみに次の皆既月食は2015年4月4日で、
その次は2018年1月31日ですね!
あなたがお子さんと一緒に、楽しく皆既月食を観察することができれば、
私もすごく嬉しいです。