一斗缶とは、主に業務用で使用されている金属の容器です。
昔は、家庭用の灯油を入れる容器というイメージでしたが、現在はリメイクし様々な用途にも使われています。
そんな一斗缶ですが、
- 一斗ってどういう意味?
- 一斗って何リットル?
- 重さはどれくらい?
- サイズはどれくらい?
など、少し疑問に思ってしまいますよね。
そこで今回は、一斗缶について、深掘りして解説していきます。
一斗缶の容量は何リットル?
一斗缶の容量は、約18リットルになります。
「斗」とは、尺貫法における体積(容積)の単位のことで、今でいう、「cm³」や「m³」などと同じになります。

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明治時代では、一斗=約18.039リットルと定められていました。
しかし現在ではJIS規格で、一斗缶の容量は、19.25±0.45リットルとなっています。
一般的には、18リットルということで問題ありません。
ちなみに、一斗=十升(じゅっしょう:お酒などの「一升瓶」の「升」のことです)になります。
一升瓶の容量が1.8リットルなのはこのためになります。
一斗缶の油や灯油、米、アルコールの重さは何kg?
一斗缶の容量は18リットルですが、中に入れるものの比重によって重さが変わります。
油一斗缶の重さは?
食用油の場合、大豆や菜種・オリーブなど原料が変わっても、比重はおおむね0.89~0.92前後になるので、一斗缶の重さは、約16.5㎏になります。
灯油一斗缶の重さは?
灯油の場合は比重は、0.78~0.83になるので、一斗缶の重さは、約14.5㎏になります。
灯油やガソリンなど、原油から精製される油の場合は、原産国・精製所・気温などで比重が変わるので、JIS規格では、0.80とされています。
米一斗缶の重さは?
お米の場合も、品種や品質などで、比重のばらつきが多くなります。
一般的には、約15㎏ として用いられています。
アルコール(エタノール)一斗缶の重さは?
アルコール(エタノール)の場合、比重は0.785になるので、約14㎏になります。
一斗缶にはどんな種類がある?正式名称や用途は?
一斗缶の正式名称は、その容量から、「18リットル缶」といい、用途によって様々な種類があります。
業務用
容量の多さから、個人用としてよりも、業務用として多く用いられます。
主にペンキなどの塗料やアルコールやシンナーなどの溶剤などを入れる際に使用されます。
ペール缶と呼ばれる、丸形で天板全体が蓋になっているタイプや、一斗缶口径40㎜、50㎜などの、天板に缶蓋(缶キャップ)がついているタイプなどが使われます。
食品用
醤油や油などの液体だけでなく、せんべいや牡蠣など、様々なものを入れる際に用いられます。
一斗缶口径40㎜、50㎜などの、天板に缶蓋(缶キャップ)がついているタイプのほかに、天板全体が外れて蓋になる、天切缶や、天板の一部を丸く切り取り蓋にしている、広口一斗缶などが使われます。
灯油用
現在では主にポリタンクが使われていますが、以前は「石油缶」とも呼ばれていたように、家庭用の灯油を入れる容器として使われていました。
ストーブなどに移し替えて使用するので、一斗缶口径40㎜、50㎜のような、天板に缶蓋(缶キャップ)がついているタイプが使われます。
他にも、加工やリメイクを施すなどして、
- チリトリ
- プランター
- 傘立て
- 釜戸
- 燻製器
などとして利用されています。
一斗缶はどうやって開ける?
キャップタイプや、天板が蓋になっているタイプは簡単に開けられますが、プロテクターのついていないタイプは、
- フタの部分をペンチなどで取り外す
- 缶切りなどで穴をあける
といった方法になり、対角線上に空気穴をあけると中身が出やすくなります。
ただし、このタイプは再度蓋が出来ないので、基本的に使いきりになります。
一斗缶はどこで売ってる?値段は?
一斗缶は、
- ホームセンター
- 金物屋
などで販売していますし、現在では、通信販売(通販サイト)でも取り扱っています。
価格はタイプにもよりますが、おおよそ、1,000円~2,000円程度で購入することが出来ます。

さいごに
今回は、一斗缶について解説してきました。
以前は、業務用以外では灯油を入れるか、プロレスの小道具として使われているイメージでした。
しかし、最近では様々なおしゃれな使い方も増えてきています。
流行りのキャンプにも利用されています。
あなたも色々な使い方を考えてみてくださいね。