天気予報で「今日の日本列島は、爽やかな秋晴れに覆われ…」といった言い回しを、よく耳にします。
どこまでも広がるような、秋晴れの澄んだ青空を見ると、とても清々しい気持ちになりますよね。
では、秋晴れとは、時期はいつ頃からいつ頃までなのでしょうか?
時候の挨拶に使える時期を知っておくと、いざという時、便利ですよね。
そこで今回は「秋晴れ」の
- 意味
- 英語での言い回し
- 使用例
などを、わかりやすくご紹介していきます。
秋晴れの参考記事
天気「秋晴れ」の意味は?時期はいつ頃からいつまで?
「秋晴れ」とは、空気が澄んでどこまでも晴れ渡っているような、秋によく見られる青空のことを指します。
台風が通過した翌日や移動性高気圧に覆われた日に、このような天気を見ることができます。
秋の青空が澄んで見えるのは、
- 空気が乾燥していること
- 対流が弱く埃や塵が舞い上がりにくいこと
- 台風などで雨が降った次の日は空気中の埃や塵が洗い落とされること
などが、理由に挙げられます。
夏ほど日差しが強くないことも、秋の空が清々しく見える理由の一つと言えるでしょう。
ちなみに、気象庁が秋に指定しているのは9月から11月です。
でも「秋晴れ」と呼ぶのにふさわしい青空が見れるのは、現実には10月中旬〜11月頃が多いです。
この時期になると、日本全体が大型の移動性高気圧に覆われ、快晴を見られる日が多くなるのです。
もちろん9月の間でも、晴れの日であれば「秋晴れ」と呼ぶことができますよ。
「秋晴れ」を英語では何ていう?イメージや類語、反対語はどう表現する?
「秋晴れ」は英語だと
- 「clear skies of autumn」
- 「a clean autumn day」
- 「fine autumn weather」
などといった言い回しになります。
「晴れ」を表す英単語といえば「sunny」を思い浮かべるかもしれませんね。
でも
- 「clear(澄み切った、透き通った)」
- 「clean(清潔な、汚れのない)」
を使うと、澄み渡るような青空を連想しやすくなります。
さらに
- 「fine(素晴らしい、見事な)」
だと気分まで明るくなりそうな快晴が思い浮かばれますね。
「秋晴れ」は同じ意味を持つ類語として、「秋日和(あきびより)」という言葉があります。
良い天気や空模様を指す「日和」と「秋」がくっつくことで、秋の良い天気を示す言葉です。
この「秋日和」という言葉、英語だと秋晴れと同じ言い回しで表現されます。
また、秋には清々しい晴れの日とは裏腹に、前線によって長い雨が続く「秋雨(あきさめ)」と呼ばれる天気もありますね。
英語だとシンプルに
- 「autumn rain(秋の雨)」
- 「a long spell of rain in autumn(秋の長い雨の期間)」
といった言い回しで表現することができます。
「秋晴れ」の使い方は?「秋晴の候」を使った挨拶の例文を4つ
秋ならではの言い回しである「秋晴れ」は、季節や気候・天候を表す言葉である「候」の字を合わせて、手紙などの時候の挨拶(季節を表す言葉を用いて最初に書く挨拶文)に使うことができます。
「秋晴の候」の「秋晴」は、正確には「しゅうせい」と読みます。
一般的に「あきばれのこう」と読んでも意味は通じます。
では、「秋晴の候」を使った挨拶の例文をシチュエーションごとにいくつかご紹介します。
秋晴の候の使い方1:仲の良い友人や知人に手紙を送る場合
- 秋晴の候、日に日に涼しくなり、過ごしやすい季節となりましたが、お元気ですか?
- 秋晴の候、紅葉の美しい季節となりましたが、お元気ですか?
秋晴の候の使い方2:学校の先生など、目上の人に送る場合
- 拝啓 秋晴の候、心地よい秋風が吹く季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
- 拝啓 秋晴の候、虫の声の移り変わりに秋の訪れを感じる季節となりましたが、お変わりありませんか。
「秋晴の候」のあとに続く文章は、同じく秋を感じさせるような言葉を続けます。
そして相手の体調や様子を伺う文章を繋げていくと、丁寧な印象の書き出しになりますよ。
例文でご紹介した他にも秋を感じさせる言葉はたくさんありますので、自分が思い浮かべる秋を言葉にしてみてくださいね。
さいごに
清々しい秋晴れの日は、外に出て身体を動かしたり、色付き始めた紅葉を見に行ったり、アウトドアな活動をするにはピッタリですね。
今年の秋晴れの日は、ご家族やお友達と一緒に、他の秋を探しに出かけてみるのはいかがでしょうか。
すると、「秋晴れ」のような秋に関する言葉も思い浮かべる練習にもなりますよ。