「高齢者マークはいつからつければいい?」
「高齢者マークをつけていなければ違反なの?」
こういった高齢者マークに関する疑問を抱いていませんか?
分かります。
私も高齢者マークについて、高齢者の方からよく聞かれます。
最初は、詳しいことはわかりませんでした。
でも調べていくうちに理解できるようになりました。
ちゃんと高齢者マークが存在する理由があり、メリットもあるのです。
あなたもこれからお話しすることを聞いていただければ、高齢者マークについての知識をより深く得ることができます。
更に、高齢者の方自身も、周囲のドライバーも安全な運転をする配慮が出来るようになりますよ。
それでは高齢者マークについてお話ししていきますね。
自動車の高齢者マークとは?正式名称は?何歳からつける?
そもそも自動車の高齢者マークとは何なのでしょう。
高齢者マークの正式名称は「高齢者運転標識」といいます。
このマークについては以下のように定められております。
3 第85条第1項若しくは第2項又は第86条第1項若しくは第2項の規定により普通自動車を運転することができる免許(以下「普通自動車対応免許」という。)を受けた者で75歳以上のものは、内閣府令で定めるところにより普通自動車の前面及び後面に内閣府令で定める様式の標識を付けないで普通自動車を運転してはならない。
(引用元)警察庁ホーム 各部局から 交通局 交通安全のための情報 高齢運転者標識を活用しましょう!
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/hyoshiki.html
及び
道路交通法第71条の5第3項
道路交通法 | e-Gov法令検索
上記より、高齢者マークは75歳以上の方なら全員つけることが定められています。
また70歳以上でも、運転の際に支障がある疾患や外傷がある方は、高齢者マークを付けることとされています。
75歳になっていないからと言って、高齢者マークをつけていない場合、注意を受けることもあります。
そのために70歳を超えた場合には、高齢者マークをつけておくことをおすすめします。
自動車の高齢者マーク!どこにつける?取り付け位置は?
では高齢者マークはどこにつければよいのでしょうか。
前項目、道路交通法第71条の5第3項にも記載されておりますが、「自動車の前面及び後面」につけるものとされています。
前面後面共に地上0.4m以上1.2m未満の位置に張り付けます。
周囲のドライバーから見えやすい位置に貼る必要がありますね。
ボンネットなど鉄の部分に貼る場合は、マグネットタイプを、フロントガラスやリアガラスに張り付ける場合は、吸盤タイプを貼ると良いでしょう。
ただし、車の外側に貼った場合、強風によって飛ばされることも考えられます。
自分自身や周囲の運転に支障がある可能性には十分注意してください。
自動車の高齢者マーク!つける意味やメリットは?
高齢者マークをつける意味やメリットは以下のようなものがあります。
- 周囲に注意を喚起する
- 高齢者マークのついた車に幅寄せや割り込みをすると罰則がある
それぞれについて説明しますね。
高齢者マークの意味やメリット1:周囲に注意を喚起できる
高齢者マークをつけることにより、周囲に注意を喚起することができます。
高齢になるにつれて判断能力が低下してきます。
急発進や急停止など、危険を伴う行為を誤ってすることがあるのです。
その様な行動を起こすかもしれない事を、高齢者マークをつけることで、事前に周囲が判断できるようになり、注意をすることができるようになります。
高齢者マークの意味やメリット2:高齢者マークのついた車に幅寄せや割り込みをすると罰則がある
高齢者マークのついた車に幅寄せや割り込みなど危険行為を行うと、行ったドライバーに罰則があり、高齢ドライバーの安全を守ることができます。
高齢運転者標識を付けた普通自動車に危険防止のためやむを得ない場合を除き、幅寄せや割込みをした自動車運転者は処罰されます。(道路交通法第71条第5の4号等)
5万円以下の罰金
反則金
大型自動車・中型自動車等7,000円
普通自動車・自動二輪車6,000円
小型特殊自動車5,000円
基礎点数1点
(参照)警察庁ホーム 各部局から 交通局 交通安全のための情報 高齢運転者標識を活用しましょう!
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/hyoshiki.html
及び
道路交通法第71条の第5の4項等
道路交通法 | e-Gov法令検索
高齢ドライバーの場合、割り込みや幅寄せといった行為をされると、急にブレーキをかけて事故を起こす可能性が高くなります。
そのために、高齢ドライバーの車に対しては、割り込みや幅寄せといった行為をしてはならず、もしも行った場合には罰則があります。
普通のドライバーよりも、割り込みや幅寄せされにくいといったメリットがあるわけです。
しかし本当ならば、後方からの蛇行運転や警笛等、あおり運転等に繋がる行為全般をこの項目に入れても良いのでは、と私は考えます。
もしもあなたが車の運転中に、高齢者マークをつけている車を発見した場合、安全にしっかり配慮してくださいね。
自動車の高齢者マーク!法律では義務?違反点数引かれる?
自動車の高齢者マークは、道路交通法では70歳以上のドライバーにつけるように努力義務を定めています。
あくまでも努力義務なので、つけなくても罰則はありません。
ただし、道路交通法第71条の5第2項において、75歳以上のドライバーが高齢者マークをつけずに運転することを禁止すると定めています。
そのため、75歳以上の場合は、罰則が設けられています。
もし違反すれば反則金4,000円、行政処分点数1点の罰則となります。
75歳を迎えた後は、必ず高齢者マークをつけるようにしてください。
自動車の高齢者マーク!かわいいおしゃれなものはどこで買う?100均や通販はどう?
高齢者マークはどこで買えばよいでしょうか。
特にこだわりがなければ、運転免許センターなど公的な場所でも売っています。
どうせつけるのだったら、かわいいおしゃれなものを選びたいという風に思うでしょう。
四つ葉模様は統一されていますが、マークを取り囲む部分にはデザインされているものもあります。
特にこだわりがなければ公的な場所や100均で購入すると簡単です。
おしゃれなものをつけたい場合、通販やホームセンターを検討してください。
特に通販ならば、様々なデザインがされている、おしゃれな高齢者マークがありお勧めです。
自動車の高齢者マーク!なぜつけたがらない?理由は?
高齢者マークって、つけたがらない方が多いですよね。
なぜ高齢者マークをつけたがらないか、理由は以下の通りです。
- 若いつもりでいたい
- マークの柄が嫌
それぞれについて説明しますね。
つけたがらない理由1:若いつもりでいたいから
若いつもりでいたいといったプライドがあることが理由です。
あなたもそうでしょう。
誰だって若いつもりでいたいものなのです。
75歳まではつけなくてもよかったマークをつけるということは、自分の歳を再認識させられることになるのです。
誰しもいつまでも自分は若い、運転も正しくできる、そう思いたくなります。
若いつもりなのに高齢者マークはつけたくない、そう思われることが要因となります。
つけたがらない理由2:マークの柄が嫌だから
私が思うに、今の四つ葉ではなく、以前のマークに問題があったのです。
あなたはご存じでしょうか?
昔は紅葉マークと言われるマークで、見た目が良くありませんでした。
紅葉マークですが、オレンジと黄色の水滴のようなマークでした。
見た目から紅葉というよりも、枯れ葉のように見えていました。
このマークをつけることで、つけているドライバーに対して、枯れ葉のように悪印象を抱かれていたのです。
そのため、マーク自体をつけるのが嫌がられたと考えられます。
自動車の高齢者マーク!若者がつけてもいいの?
高齢者マークを若者がつけてもいいの?
そういった疑問もあるでしょう。
実はつけてもよいのです。
高齢者マークをつけている車のドライバーが高齢者である可能性があり、周りのドライバーは配慮をする必要があります。
それを逆手に取ってつけようかと考える若者がいるのかもしれません。
高齢者マーク自体、一部対象者はつける義務もありません。
逆に若者がつけていても罰則などはありません。
よって、若者が高齢者マークをつけていても問題はありません。
ただし高齢者マークをつけていたからといって、幅寄せや割り込みをされても相手に罰則はありません。
可能ならば対象者以外は高齢者マークを付けない方が、周囲にとってもありがたいのではないかなと思います。
さいごに
いかがだったでしょうか。
高齢者マークをつけるということは、自分の年齢を再確認させられたり、恥ずかしいといった印象があるのも事実です。
でも、その様な年齢になるまで健康に運転できている、といった誇りを表すマークだと私は考えます。
高齢者マークをつけることで、周囲もマークをつけているドライバーに対して思いやりのある運転が出来ます。
若者も高齢者もお互いのことを考え、安全なドライブを楽しめるようにしてくださいね。