クマゼミが近頃では関東でも大合唱しています。
このクマゼミ。
元々は南国の方に生息する品種だったので、関東以北では見られることがありませんでした。
私も子供の頃には、よくセミ取りに行ったもので、セミの声を聞くと「ついに夏がやってきたんだなぁ!!」と毎年思います。
以前にヒットしたゲームで「ぼくの夏休み」というものがありましたが、その中でもセミの声が印象的でした。
多くの種類があるセミの中でも、とりわけクマゼミの生態についてよく話題になっているようです。
そこで今回は・・・
- クマゼミの鳴き声は?アブラゼミとの違いは?
- クマゼミの分布と生態とは?
- クマゼミの幼虫はおいしいの?
の順に、不思議なクマゼミの秘密について追っていきましょう!
それではどうぞ。
クマゼミの鳴き声は?アブラゼミとの違いは?
クマゼミの鳴き声は、聞いているだけで暑くなってきます。
「シャシャシャシャ」とも「センセンセンセン」ともきこえますね。
百聞は一見にしかず、下の動画をご覧ください・・・
クマゼミは午前中に鳴くので、毎朝この声に起こされます。
アブラゼミとよく比較されますが、アブラゼミは午後から夕方にかけて出番となります。
またアブラゼミは、「ジリジリジリ」と鳴きます。
この音が油を鍋で熱した時、はねる音に似ていることから”アブラゼミ”となったと言われています。
クマゼミの分布と生態とは?
クマゼミは現在も、西日本を中心に分布しています。
しかし冒頭でも言ったように、近年は関東でも見られるようになりました。
この原因はいろいろな説があるようです。
その原因が・・・
- 地球温暖化によるもの
近年の地球温暖化による気温の上昇によって、生息分布が北上しているという。 - 樹木の移植によるもの
都市開発や人工的に緑化を進める時、樹木を移植します。
その樹木の根元に卵が幼虫がくっついてきてそこで発生したというもの。
この2つです。
このうち有力なのは、樹木の移植によるものだそうです。
しかしセミには、”棲み分け”という習性があったり、その他の気候の要因なども複雑に絡み合っているので、コレと言った決め手にはなっていません。
また近頃では夜に鳴くこともあるのも驚きですね。
これは、都市部では照明が明るいことと、ヒートアイランド現象により夜でも気温が高いということが原因となっています。
クマゼミの幼虫はおいしいの?
クマゼミの幼虫って見たことありますか?
幼虫は木の根もとの部分によくいます。
ちなみに・・・
「乾いたところにはクマゼミ」
「湿ったところにはアブラゼミ」
と、昔からセミの幼虫を探すときには、よく言われてきたものです。
さて「クマゼミの幼虫は食べたらオイシイのかどうか?」
某テレビ番組でも取り上げられていたネタです。
素揚げにするとエビのような味で、結構いけるんですって!
でも好き好んで食べようとは思いませんね。
話しネタ程度に置いといて、私たちは健全にセミの取り方や習性などを、子供たちに教えていきたいです。
さてセミの声は、夏の風物詩にもなっていて、私たちの心のなかに情緒をもたらしてくれています。
縁側でセミの大合唱を聞きながらスイカを食べたり、また夕暮れ時には、ツクツクボウシの鳴き声がはかなさを感じさせてくれたりします。
こういったセミにまつわる情景をこれからも大事にして行きたいですね!