全国旅行支援の陰性証明ってなんですか?
取得する費用も、かかる時間もできるだけ抑えたいんです。
無料で陰性証明をもらう方法はありますか?
10月11日から開始の全国旅行支援のキャンペーン。
ニュースやCMなどでも多く取り上げられているため、あなたも気になっているかと思います。
- 「最近旅行とか行けてないし、せっかくだし家族で出かけよう!」
- 「友達を誘って久しぶりに遊びに行こう!」
と、これを機に考えているかもしれませんね。
でも、全国旅行支援のキャンペーンを利用するためにはいくつか条件があることをご存知ですか?
そこで今回は、
- 全国旅行支援のキャンペーンの条件について
- 条件の一つである「PCR検査や抗原検査の陰性証明」について
これらを分かりやすく解説致します。
最後までごらんください。
全国旅行支援の利用条件や必要なものをわかりやすく解説
全国旅行支援とは、2022年10月11日からスタートする、日本全国を対象とした観光需要喚起策です。
- 交通付旅行商品(新幹線とホテルがセットで予約できるプランなどのこと)は、1人1泊当たり最大8000円
- ホテルのみの予約の場合は1人1泊当たり最大5000円
まで割引が付き、さらに旅行先の地域限定で使える地域クーポンがもらえます。
キャンペーンの取り扱い開始日や、キャンペーンの名称などは各都道府県ごとに異なります。
ですので、詳しくは観光庁がまとめている「全国旅行支援 都道府県連絡先一覧」をご確認ください。
さて、この全国旅行支援のキャンペーンですが、利用するにはいくつかの条件があります。
利用条件1:日本在住の旅行者であること
まず、「日本在住の旅行者であること」。
これはほとんどの人が問題ないかと思いますが、例えば外国人旅行者や、お仕事・結婚などで現在の住所が海外にある人は利用できません。
海外から来るお友達や親戚を案内する場合は注意してくださいね。
利用条件2:1人1泊(1日)あたりの旅行・宿泊代金
次に、「1人1泊(1日)あたりの旅行・宿泊代金が、平日5000円以上、休日2000円以上であること」。
宿泊日とその翌日が土曜・日曜・祝日になる場合は「休日」として扱われます。
どちらか1日でも平日の場合は「平日」扱いとなります。
例えば11月3日の「文化の日」は、暦の上では祝日です。
しかし、今年の11月3日は木曜日になるため、このキャンペーン内では「平日」として扱われることになります。
こういった点で、注意が必要になります。
利用条件3:本人確認および陰性証明
最後に、キャンペーン対象のホテル・旅館でのチェックイン時に、
- 旅行者全員分のワクチン接種済証明書(3回以上)orPCR検査等の陰性証明
- 居住地確認のできる身分証
これらを提示できることです。
ワクチンの接種証明は原本がなくても、証明書のコピーやスマホで撮った画像、接種証明アプリでもOK!
身分証は運転免許証やマイナンバーカード、パスポートであれば1つだけで大丈夫です。
うっかりこれを忘れるとキャンペーン対象外となり、本来割引されるはずだった金額を現地で支払うことになるので、注意してくださいね。
利用条件の一つ「PCR検査等の陰性証明」ってなに?どんな種類がある?
コロナウイルスワクチンの接種が3回以上終わっていない場合、医療機関などでPCR検査や抗原検査を受けた上で陰性であることを証明する「陰性証明書(結果通知書)」を発行してもらう必要があります。
PCR検査は、現在進行形でコロナウイルスに感染しているかどうかを判定するための検査です。
ですので、検査の結果が分かるまで少し時間がかかります。
例えば午前中に医療機関で検査を行うことで、当日中には結果が分かる場合もあれば、市販の検査キットを使用した郵送検査や医療機関の混雑状況によっては2日以上かかる場合もあります。
対して、抗原検査には抗原定性検査と抗原定量検査があります。
定性検査はシンプルに陽性か陰性かだけを判断する簡単な検査で、単に「抗原検査」と呼ぶ時はこの定性検査であることがほとんどです。
また、定量検査は専用の機械を使って、基準値以上のウイルス反応がないかを確かめる検査です。
そのため、医療機関などを受診することになります。
抗原検査はどちらも30分程度で検査することが可能なため、スピーディーに結果を知ることができます。
会社の指示や国外へ出国する時など、正式な陰性証明書が必要な場合は、公的な医療機関などを受診する必要があります。
しかし国内旅行が対象の全国旅行支援では検査結果が陰性の通知書さえあればキャンペーンを利用することができます。
ただし、PCR検査でも抗原検査でも、陰性結果通知書を使用する場合は書面に記載されている有効期間にご注意ください。
有効期限の目安は、
- PCR検査・抗原定量検査の場合は検査日(検体採取日)+ 3日
- 抗原定性検査は検査日(検体採取日)+ 1日
です。
PCR検査・抗原定量検査(検体採取日+ 3 日)・抗原定性検査(検体再採取日+ 1 日)の陰性証明書の費用はどれが一番安い?
発熱や咳などの症状がない状態(無症状)や濃厚接触者ではない状態で自主的に病院で検査を受ける場合、検査費用は自己負担になってきます。
各種検査にかかってくる費用は医療機関によって異なります。
単純な金額や時間の話だと「抗原定性検査」が一番費用が安く、検査結果が分かるまでの時間も短くて済みます。
また、薬局やネットスーパーなどには、郵送で受けられるPCR検査キットが販売されている場合もあります。
こちらでも陰性証明書を発行してもらうことができます。
「病院まで行く時間がないから、多少お金がかかっても自宅で検査を済ませたい!」というなら、こちらを利用すると良いでしょう。
「とにかく費用を抑えたい!」というあなたは、お近くの医療機関などで、抗原定性検査を受けられる場所を探して、陰性証明書を発行してもらってください。
市販の抗原検査キットは、その場で結果が出るという仕様上、陰性証明書が付いておらず、陰性証明としては使えないので注意してくださいね。
陰性証明を無料でできる方法はある?
ここまで読んでいるあなたは、「費用も時間もできるだけ抑えたいんだけど、どうにかして無料で陰性証明をもらう方法はないの?」と思うかもしれませんね。
感染拡大傾向時には、各都道府県が定めた検査所で、PCR検査や抗原検査を無料で受けられる場合があります。
無症状であり、濃厚接触者にも該当しない人に限り、薬局や検査センターで検査を受け、検査結果通知書を発行してもらうことができるため、こちらを全国旅行支援のキャンペーンに活用するのも一つの手です。
ただし、こちらを利用するときは
- オンラインなどで事前予約が必要
- 検査所ごとに受けられる検査の種類が異なる
- 都道府県によっては無料検査期間が限られている
こんな場合もあります。
詳しくはお住まいの都道府県のホームページで確認してみてくださいね。
都道府県ごとの無料検査に関する案内ページは下記のリンクからご覧ください。
さいごに
観光事業が徐々に活発になりつつあると言っても、まだまだ油断は大敵です。
検査で陰性であることが分かっても、マスクの着用や三密の回避など、感染対策は怠らないようにしつつ、旅行を楽しんでくださいね。